リサイクル親父の日記

第441話 行って見るまでも・・・それなのにぃ~~

2011/11/16

リサイクルショップは買取仕入れが本当に、ホントに重要です、繰り返しますが。
問屋から仕入れるってことは無いに等しい。
セリやオークションで売り買いできるが知れている。

店として欲しい物は他所も欲しがるから、どうしても高く買うはめになる。
商売としては薄利で、時には売れずに見切り販売で赤字を出してしまうこともある。
だから普段は一般買取を積極的にこなさないとならないのだ。

電話の問い合わせには、それなりに俺流で普通に応対して、買取できそうかを探る。
「見積に来て下さい、無料でしょ?」少し強引な言い方だった。
「見積は無料ですが、どんな物か教えてください」

「いっぱいあるけど、見に来てよ、早い方がイイけど・・」
「えぇ・・品物次第なんですよ、それに古いと難しいし、何があるんですか?」
暫し考えてたが・・・

「・・冷蔵庫だろ・・洗濯機も、ソファーも・・テレビ・・」
「何年前に買った物ですか、大体でも分かりませんか?」
「・・うん~・・結構・・来てさ、見てくれよ、そうすれば分かるだろ?」

俺が何度訊ねても肝心な年式については答えようとしない。
「電化製品は年数が経っていると無理ですよ、それじゃ、テレビは液晶ですか、アナログですか?」
「・・アナログだけど・・」

「もう無理ですよ、買取してないし、それに売れませんしね」
普通はその答えで悟ってくれるものだ。
「・・他の物は、ソファーなどはどうなんだよ、見に来てよ」

「買った時期や状態が分からないと判断できないから・・それ次第ですが・・」
「だから言ってるだろうが、分からないって!」
俺も耐えきれなくなりそう。

「アナログテレビと同じ頃に買った物だったら、相当前でしょうから・・それも無理でしょうね、
見積に出かけても・・無駄足になるのは受けれませんね」
「・・  ・・・  」無言が続いた。

どうしてかは分からないが、稀にしつこく見に来いと粘る人がいる。
それは、行って見るまでもないということ。