リサイクル親父の日記

第442話 ネットで買う人いますかね? それって自分はどうなの? 

2011/11/17

初めて電話をくれた時に、リサイクルショップに疑問をぶつける人がいる。
初めてだから、買取とはどの様に進むかは皆目見当もつかないのだろう。
疑問に答えると安心できるのか、その後はスムーズに展開する。

それは、売りたい人と買いたい人(リサイクルショップ)が売買について話すのだから自然な流れだ。
「・・え~と・・エンジンのチェーンソーなんて・・買取できますか? ダメですか? 新品でして・・」
自分でダメですかと言いながら買取相談する人は時々いるものだ。

「ネットで今年買ったんですけど・・・ボランティアで使おうかと思って・・でも、使わずに・・・」
「電動工具も扱ってますよ、どんなヤツですか?」
「メーカーはXXXです・・・型式はXXXXXですね・・定価498でネットで298で・・どうですか?」

「新品ですね、一度も使わなかったんですか?」
「・・段ボール箱は開けたんですが・・ダメですかね? 新品って・・無理ですよね? 中からは取り出してなくて・・」
「ダメではありませんが、未開封と開封ではちょっと違うので、でも買取はできますよ」

「値段ですが・・買った値段では無理ですかね? 無理ですよね、幾ら・・くらい・・安いですか? やっぱり」
俺は、彼が相当な金額を望んでいるから、査定をしても買取は無理だろうと判断した。
「リサイクルショップですし、工具専門店ではないし、買うお客さんは思いの外に安いから買おうと思いますよね・・
すると新品よりも相当安くしないとね。店も利益が必要で、買取は安くならざるをえませんよね」

「そ・・そう・・ですよ・・ね~~」
俺はアドバイスをすることにした。
「やはり一番高く買うのはエンドユーザーですから、何方か知り合いで買ってくれる人を探したらどうですか?」

「そうですけど・・ちょっといないですし・・」
「それではネット販売でやったらイイじゃないですか?」
一瞬間があって、「エッ?ネットで売れますかね?」

「あの、あなたはネットで買ったんでしょ? 買う人があなた以外にもいると思いますよ」
「そうですかねぇ~~ネットで買う人が・・・」
売り方の指南をするということでもないが、優柔不断気味の彼との会話が無意味に思えた。