リサイクル親父の日記

第450話 仕切り直しはやり難いが・・

2011/11/25

リサイクルショップとして買取を躊躇する場合がある。
見ず知らずの他人であれば普通にいつものように対応できる。
それが縁で何回か続いたとしても変わらずに対応はできる。

知合いや買っていただいているお客さんからの買取はちょっと困ってしまうことがある。
俺の中に儲けを知られたくないという気持があるようだ。
同時に俺の本心や商売の正体を知られたくはない。

しかし商売としては、できれば安く買取をして、売って、利ザヤを得るという至極当然の行為でもある。
それは仕事上の当たり前のことだが、利ザヤは知られたくないという思いが出る。
俺は見栄っ張りだからだろうなぁと感じてる。

1ヶ月前に知合いのお婆ちゃんの家の買取見積をしたが、保留になっていた。
昨日、再見積で現場に行ったが、売れそうな物が随分減ってしまっている。
実は買取できる物以外に廃棄処分をしなければならない物も相当あるのだ。 

最初の見積はプラスマイナスしても買取金額はあった。
しかし減った物はプラス査定分が多くて、すると今回はマイナス分が多くなってしまう状況だ。
知合いも、そのお婆ちゃんもとってもイイ人だし、俺に対して好感を持ってくれている。

まだまだ使える物でも、売れるかどうかが商売としてはポイントだ。
かれらが有用な物だと信じていても、俺としては売れない物がたくさんある。
普通に対応するのであれば、その辺をハッキリと伝えることができる。

今回は俺もかれらもお互いが厚意を持って進めた話である。
処分費用が出るということを上手く説明できない雰囲気である。
例えば無料で引き取りをして、売上と処分費を考えるとチャラってくらい。

俺ら数人の作業代や経費は無料になってしまう恐れもありそうだ。
俺の見方や査定が失敗して赤字ってのは時々あるが、赤字を知っててやるって・・・
何かうまい口実は無いかと思案するが悩ましい。

独立した時から、俺は友人知人、親せき縁者に営業をしたことが無かった。
それを頼った商売はやはりメッキだろうし、その効果が無くなれば商売もあがったりではないか。
改めて商売の難しさを知った機会でした。