リサイクル親父の日記

第451話 似合うかしらって聞かれても、俺の意見でイイの?

2011/11/26

買い物をする時に決断できない人がいる。
迷ってばかりいて、何に迷っているのか分からないが優柔不断なのである。
欲しいのか?買いたいのか?・・買うのか、買わないのか・・・

俺は昔から優柔不断が嫌いだったので、即断即決を心掛けている。
それに自営業であっても、経営的な生きるか死ぬかの岐路が何度もあった。 
時間が無い場合であっても、右か左か、上か下かを決めざるを得なかった。

当たりもあれば外れもあったのだろうが、それは後も祭りであり悔んでもしょうがないことだ。
お客さんが買いたい物の相談をする場合があって、「これ、似合うかしら?」と聞かれる。
リサイクルショップだから品物の種類が多いので、洋服やバック、靴、家具に家電、骨董品や絵画と生活全般にわたる。

「この絵は家に合うかしら?」と実に変てこな聞き方だったりする。
「カーテンの色が家に合うかしら?」この質問の方がましだが、俺はその家を知らないから無意味である。
「このスカート、似合うかしら?」って聞かれても、俺に女性のコーディネイトをできるセンスは無い。

カウンター型テーブルは白色で良質な物であった。
「今度、近くに引越して来たの、それで・・・部屋に合うかかしら、どう思いますか?」
その女性は1週間前に来た時も同じことを聞いたが、今日も全く同じ質問だった。

3~4時間店に居て、他の物も見て回っていたが結局決断しなかった。
迷える羊でもないだろうが、世間には意外にこんな人も多いようだ。
俺の答えは簡単なのだ。

「ご自分の好みで決めるのが一番ですよ」
「俺には分からいよ、だっておたくの家も分からないし、他に何があるかは分からいもの」
「後で勧められて買ったけど、失敗したわって言われたくないし」

優柔不断な人は、結果を誰かのせいにする傾向も併せ持っている。
自分の心変わりや他人の評価で左右されて、その責任逃れや言い訳が得意だ。
売るためにオベンチャラするのはやる気もないから、相当な遺失利益があるかも知れない。

そして俺のリサイクルショップの最大の長所は、
ゴマすりや余計な気を使わずに商売できることだと思っている。
あるがままに、思ったままに言動してても飯が食えるってことです。