リサイクル親父の日記

第469話 頑張ってるね、勝っちゃん

2011/12/14

元気な勝ちゃん(かっちゃん)に久し振りに会えて俺は嬉しい。
彼は大型車両の運転手で、知合ったのが10年前、店のお客さん。
当時は40代中だから現在50代中、短髪は変わらないが白髪が目立ってきている。

当時、運送会社が倒産して会社を変わったりしてた。
その後も俺の知る限りでは2~3回会社を変わっている、原因は倒産だ。
運送業界は不況が続いているので、倒産が多いのは仕方がない。

とっくの昔に離婚してて気楽(?)なアパート暮らしって感じに思える。
最後にあったのが4~5年前だろうか、長期距離の仕事帰りにトラックで寄ってくれた。
そして他県のリサイクルショップ情報を細かく報告してくれた。

彼が昨日元気に店に現れたから、懐かしさもひとしお。
丸顔からこぼれんばかりの笑みを湛えて、「っ久っさしっ振りぃっー!」と大声。
挨拶が終わるかどうか、着席するかどうかで口角泡を吹き出して喋り出す。

震災の時に石巻に保冷車で行ってて、危機一髪で津波から逃れた。
4晩ほどお寺で過ごしたが、積み荷の高級魚をたき火で焼いて焦がしながら食ったのが不味かった。
震災の影響で又しても会社が潰れて、その後交通事故に遭って左腕を骨折した。

11月に現在の会社に再就職できて、仕事で近くに来たから寄ってくれたそうだ。
午前と午後2回、仕事のアイドルの間、時間つぶしも兼ねて来ていた。
4~5年間の空白を一気に埋めてくれたのだった。

事故の保険金が思った以上もらえたこと、失業中に重機の運転免許を取っていたこと、小型船舶も・・・
勝ちゃんの老後の目標、沖縄でノンビリ余生を送ることを話してくれた。
ガラッパチで荒々しさがあるけど、単純に見えるけど、とっても人間と可愛らしいのだ。

「ところで、あんたの店も大変だったろうな・・そうだよな」
と、俺が説明しようとしたら、自分で喋って勝手に納得してしまう始末。
「勝ちゃん、嫁さんはもらわないのかい?老後のために」と聞くと、

「ブ~、もったいないよ、年金使われるのが、全部、1人で自由に使うんだよ」
意外にケチくさいことを堂々と言っている。
でも、何があってもポジティブな勝ちゃんに俺はリスペクト。