リサイクル親父の日記

第483話 怒らない、焦らないはずが・・・

2012/01/07

年末から正月にかけてダラダラ過ごしていた。
それでも大震災被害を自分の目で確かめるべく、牡鹿半島に車を走らせた。
地元の石巻や女川、野蒜、多賀城、名取などの沿岸部、気仙沼や大船渡、南三陸町は震災直後に見てはいた。

何回も見ているが、いつも胸が激しく痛む。
牡鹿半島の鮎川は20~30年前に漁業関係の仕事で馴染みのある街だった。
岸壁が地盤沈下で海水がピシャピシャと上がっている。

他の小さな集落は跡かたもなく更地になっている。
やはり呆然自失とならざるを得ない。
どんなにか悲しいことか、絶望したことか、俺には想像できないと思う。

だから被災者の心境を思えば、俺の日常の苦労なんて何ほどのこともない。
今年は、怒らず、焦らず、慌てず、少しおっとりゆったりやろうと思った。 
しかし、そんな決意を覆すのは簡単なのだ。

新年早々からプライベートや仕事関係で数件の腹立たしいことがあった。
ちょっとした齟齬なのかもしれないが、俺だけの気持ちを抑えれば済む話でもある。
無理にそう思い込もうと努めている。

キレて思いのたけを言ったとしても本意が伝わらないことは想像できる。
逆に俺自身を恐がられる結果でしかないのだ。
気持の中にモヤモヤしたものを抱きつつ過ごすしかない。

それでもお客さんを接客していれば、いつの間にか忘れるのが救い。
お客さんと朗らかに楽しくやり取りをしているのが清々しくなれる。
まあ、そんな調子で今年はやってみようっか?