リサイクル親父の日記

第486話 好きが高じて古物商を取って・・・

2012/01/16

俺がリサイクルショップを始めた頃からのお客さん。
当初はしばしば買い物をしてくれた。
骨董的な物が好きで、洋風的なアンティークな物を選んでいた。

それ以上に感心したのは、毎週末に何処かのフリマに出かけていたのだ。
宮城県内だけでなくて近県にも足を延ばしていた。
だから彼の情報には俺も随分助かったのを思い出す。

出張買取があれば手伝うから是非声をかけてくれと言われたから、一度連れて行ったこともある。
だから彼の実家には買い込んだ物が相当ある筈だ。
数年前に転勤があって、その時に実家に戻っていた。

それからも年に数回以上は店に来ているが、買う頻度はどんどん低下している。
かなり目も肥えているし、価格にもシビアになっている。
俺にはそれはどうでもイイことだし、彼の情報を聞くのが有難いのだ。  

昨日、いつものようにひょっこりやって来た。
「1年前に古物商をとったのさ・・・自宅でやることにしてね」
「あれっ、会社は退職したの?」

「まだ勤めてるが・・いつ、リストラされるか分かんないし・・もう名刺も無いしね」
「本格的に古物商ですか、あんまり荒らさないでね、でも半分趣味だから、気楽でイイね」
そんな会話をした。

60歳を過ぎれば嘱託も終えるだろうし、その後の人生は長いし。
彼は20年以上も趣味から始まって古物にかかわっている。
ある意味で俺よりも業界の知識はあるだろう。

退職後に自宅を活用して商売をするは悪くは無いだろう。
商売は小さくてもリスク、経費を最小にすることはとっても大切だ。
退職金も年金もあるのだから、ある意味で小遣い稼ぎと考えてやればイイのだし。