リサイクル親父の日記

第494話 欲しいけどねぇ~~場所がねぇ~~

2012/01/28

「買取見積してちょうだい!」
少し気取り気味で高圧的な言い方の女性である。
「どんな物がありますか?それ次第なんですが・・」と話を繋ぐ。

「エステ関係と事務所の物ですよ」つっけんどんにそれしか答えない。
「え~っと・・エステですか、何年くらい使用したんでしょうか?」
「ベットが多いんだけど、8年くらいかしら」

「それは買取できませんが・・」と答えていると、
「事務所はどうなの?机とかロッカーとか?」と焦ってたように問い詰めてきた。
「数量はどれくらいありますか?」

「机1台でしょ、書類入れ棚、イスよ」
「そうですか、それで場所は何処でしょうか?」
「国分町よ、ビルの4階・・・」と物凄く混雑する繁華街のを言う。

「あの辺は交通量も人通りも多いので、トラックの駐車に苦労もするし、人手も多くかけないと・・」
大通りには止めれないし、ビルの脇では一通で道路が狭いから交通障害を起こすのだ。
「貨物や配達は止めてるし、いいんじゃないの」と自説を主張する。

「それに月末のその時間では無理ですね」
「それではいつだったらイイのよ?」
「ご希望の二日前の早朝でしょうか、日中は兎に角無理です」

「そんなぁ~わたし、どうしたらイイのよ」
「ご希望に合わせるとなると買取というよりは、費用がかかりますし・・・やっぱりリスクが大き過ぎるので・・」
「見積には来ないってこと!」

「物は欲しいけれど、やれないし、見積に行くことが無駄ですし」
「そんなの酷いわ、見積無料って書いてるのに!」
会話が成立しない。

ヒステリックに怒ってもしょうがないだろうに・・・
数日前に物の処分を考えるなんて、経営者としてはなっていない。
おばちゃんの商売、失礼、安易な考えでの商売にはよくあるケースである。

泥縄、発つ鳥跡を濁さずってことを知らない。
5~6年間にはエステ廃業の買取を何回かやった。
今頃まで頑張ってたことには感心するけど、撤退の仕方には呆れた。