リサイクル親父の日記

第500話 急、急な坂道は滑りまくり・・・

2012/02/07

事前見積もりに行っていたから、その家の付近は分かっている。
当日の朝は二日前からの雪、そしてアイスバーンがいたるところで激しい。
三陸自動車道では事故もあって一部不通だったりしてる。

仙台市青葉区の小松島という小高い丘であり、東照宮を過ぎて小道を登らないとならない。
店を出る前から不安が募っていたが、なんとか坂道の氷上をうまく通ることができた。
狭くて曲がりくねってていたし、対向車もあって一時停止してきりぬけてきた。

安着の安堵感に浸る余裕はない。
家は大きな曲がり角の先端部であり、その上、道路は登りが急な坂である。
片側一車線ではあるが家の前に止めると、他の車の視界を塞いでしまう。

家の人には、少し下がった所の側道に入れてくれと言われていた。
しかし、20メートルも下った側道であり、その間が全面のアイスバーンだから迷いに迷う。
例えば、大型家具を台車に載せて運ぶとすれば、それは危険極まりないのだ。

歩くだけでもツルッツルと滑るのだ、急坂の下りをと考えればなおさらである。
だから俺は家の上方の隣の塀にベッタリと寄せて止めることにした。
時々、行き来する車には申し訳ないが・・・安全を優先させてもらった。

2階建の家の中の全てを持って行ってもイイと言っていたが、それは言葉だけだったようで・・・
60代の兄と妹は、俺が期待してた物は持ち帰るという始末。
更に、俺が探して見つけ出した物からもかなりの数を持ち帰ると言いだした。

かれらの母親が独り暮らしをしてたが施設に入ることになった。
それで家は解体することにしたので、遠く離れているかれらは片付けもままならない。
いよいよ日時が迫って、それで俺を呼んで、ついでに家財を売り払う算段。

見積の時に、持ち帰る物を言われていたが・・・それ以上に増えるとは想定外。
買取としては決して失敗はしていないが、予想した利益には程遠い結果。
いつもの俺なら文句の一つも言ったろうが、どうやらアイスバーンに注意が削がれていた。

早く現場を終えたいのと、部屋の中があまりのも散乱しているので嫌気もあった。
部屋中に散乱する物モノ、ガラス類や書類、衣類、それで足の踏み場もない。
かれらが持ち帰り品をあれこれ物色してうろつくから、作業の最悪状態。

まぁ・・・なんとか無事に無難に終えてトラックで戻れたのが・・救いか・・しら・・・