リサイクル親父の日記

第514話 中国製の物はもっとありませんか?

2012/02/29

普通は中国製の物は買い気がなくなるようだ。
陶磁器や飾り物、置物など民芸的な工芸品は安いだけでは敬遠されてしまう。 
安かろう悪かろうという見方が大勢を占めている。

藍色の焼き物、染付と骨董的には呼ぶが、花瓶から杯洗など多種多様にある。
木彫り細工工芸品もありとあらゆる物があるし、真鍮製品もガラス物もとそれは百花繚乱である。
日本で人気の骨董品を模造してる物も見受けられる。

もう少し大きく考えると、西洋アンティークの模造品も莫大な量ではないだろうか。
100円ショップだけに限らずほとんどのお店で中国製品は売られている。
しかし骨董好きの人や日本物志向の強い人は何故か嫌う。

「やっぱり中国だもの・・・」、「イイけど・・中国製だもの・・」
俺はそんな言葉がとっても不思議に思えるときがある。
どこの誰が造った物であろうが、大量生産された物であっても、イイ物か気に入った物かは独自に判断した方がイイのでは?

売る側の俺はお客さんの反応が分かるるから、その手は相当な激安にする。
安い値段を優先する人は結構いるから、それはそれで売れる、それが売る方法。
その日の午後、母娘といっても、50代後半の娘さんと90歳前半のお母さんの二人連れが来た。

娘さんはお茶と生け花をやっているし、茶器や着物にも詳しく、何も分からない俺にその辺を教えてくれる。
お母さんは庭仕事にと道具や工具を買うお元気そのもので、時には赤飯の差し入れもしてくれる。
お客さんではあるが、まぁイイ関係のお付き合い(?)ができている、俺にとっての珍しいお客さん。

バタバタと二人が駆け込んでくると、娘さんが茶器をレジに持って来る。
「あ~、良かった、残ってて・・」と中国茶器3点を置く。
「もっと何かないかしら、中国製の物、新品がイイの・・・」と続ける。

「どういうことですか?今まで中国製なんて買ったことないじゃないですか?」
天地がひっくり返るほどの違和感だったから聞いた。
「娘がね、中国に旅行中なの・・お土産がね、結構高いし、荷物になるからって、手配できないかって言ってきて」

なんともおかしな話だが、中国土産を仙台で仕込む算段なのだ。
似た話だが、海外旅行土産を日本国内で調達して配ったということを聞いたことがあった。
もう何年も海外旅行に行ってなかったよなぁ~~~俺も行きたいな。

この頃は骨董品に興味が湧いているので、そうだね、上海とか、台湾とか、歴史のある場所がイイ。
そうすると、土産は店の商品で足りるからね。