リサイクル親父の日記

第520話 あやふやだと叱られる始末

2012/03/14

リサイクルショップとしてはベテランだと自負している。
10年以上やってるし、あらゆる物を取扱している。
家具家電から日用雑貨品、ブランド品に貴金属、事務機に厨房機器や電動工具に大工道具など。

経験は馬に食わせるほど有るかも知れない。
質はイイか悪いかは自分では判断できないが、マニアックなアイテムはあえて追いかけない。
それは俺の性格が大雑把であり、こと細かに調べたりするのが苦手なことだ。

それに対象とするお客さんを一般人や普通の人と想定しているからだ。
俺の生活感覚プラスアルファとしての人を思い描くから、その範囲のお客さん向け。
若そうな男からの買取依頼電話であった。

「家電の買取してますか?」と少し無愛想な聞き方。
「えぇ、してますが、何年前のものですか?古いとできかねますが・・」
「3年前です、他に冷蔵庫、洗濯機、コンポ・・それに家具も少しあるけど」

「見に来てもらってイイですか?買取できるどうか・・」
実は見積に出向くことはあまりしていない。
電話で判断できる場合は特にそうしている。

「3年前のもので故障がなくて大きなキズもなければ間違いなく買取します」
と伝えたら、
「もし当日ダメだって言われると困るので・・・」

「言われた通りであれば必ず買取しますから」
「そんなあやふやな言い方じゃ困りますね、もうイイです、頼みませんから!」
ガチャッと電話を切られてしまった。

スペックによって買取価格の違いはあるが、その幅は大したことはない。
だから査定金額は、年式とスペックによって決められる。
現物を検品して最終確認をして、範囲内で価格を決めるのが俺のやり方。

四角四面とか直角的な考え方の人、かたぶつには俺のようなやり方はいい加減に感じるのだろう。
では対処方法はあるかと考えれば、費用対効果を思えば切り捨てざるを得ない。