リサイクル親父の日記

第524話 我が精神の伝承はうまくいくか?

2012/03/20

東京に居る長男が久しぶりに帰郷した。
大震災の後5月に会って以来だから10カ月ぶり。
祖父たちの墓参りや友人との再会が目的だった。

俺も会うのを喜んではいたが、それ以上に気になっていることがあった。
大学卒業後に就職したが2年ちょっとで、去年6月に退職して今は別な仕事をやっていた。
別な会社に勤めたとかではなくて、自由業とは呼ぶにふさわしい仕事、自営業とまでいえないけど・・・

仕事の内容は俺には分かり難いが、何かを作る・創造する仕事のようだ。
自分の腕(?)一本、彼の場合は自分の創造性で稼がなければならない。
勤めが嫌で辞めたのではなくて、やりたいことがあって独立したらしい。  

「他人に迷惑をかけるなよ、社会的な責任を果たせよ、あとはやりたいようにやればイイ」
と大人としての生き方を求めた。
「分かってるよ、やれるところまでやって、それでダメだったら・・別な仕事を見つけるよ」

俺も彼の言うようにして仕事を変えてきたから、それはそれで分かる・・・が・・
「おいおい、せっかく手に入れた自由業だろ、何でもイイからずっと自営業でやったらどうだ?」
自分の力で生きることが重要。

ダメだったから適当に就職する、それには大反対したかった。
そうは言っても昨日今日自営業を始めたばかりで、自分の仕事の成否を見極めれる筈もない。
俺は「独立独歩で生きる覚悟をして取り組むのさ、真剣に頑張ってみるべきだ」と続けた。

「それは当然だよ、そうしてやらないと仕事なんて取れないし」
そんな会話の夕食だった。
酒も少し覚えた筈だが口にしなかった、タバコは止めたようだ。

食後に彼は旧友に会いに行った。
友達が問題を抱えていると言ってたから相談にでものる様だった。
あっという間に彼が一人前の男になっていたのか、俺も昔を思い出す。

適度に酔って寝たが、深夜に足音がした。
俺は早朝に買取に出るが、その後に彼は石巻の思いを持って東京に戻るのだろう。
昨夜、SEO対策で役に立つアドバイスをしてくれたことに俺は感謝してた。