リサイクル親父の日記

第534話 知らない間に帰っちゃったんですけど・・・

2012/04/09

間違いは何処にでもあり、誰でもやっちゃうものだ。
買取現場で現品確認をするけど、イージーな目視だけで済ませて大失敗してる。
急いでチェックした結果、キズや部品欠品を見落としたり、頻繁にやってしまっている俺だ。

店に戻って再チェックの時に気づき後悔ばかり、しかし扱う数が数なので物凄いダメージでないのが僅かな救い。
失敗しながら注意点が身に付くのも事実であり、一番いけないのがルーズな行いでの同じミスだろう。
これも身に付けないとならないのだが、その時の体調や精神状態でどうもブレるのだ、大きな反省がいるね。

常時冷静沈着にできるに越したことはないが、時にはフラつくのも俺の短所だし、人間的な部分でもあろう。
大雑把な性質も持ち合わせているし、金銭的にはシビアでもあり大甘でもあるらしい。
だから誰にでも間違いがあるし、あえてそれを非難することもしないと心掛ける。

まぁ、世の中には俺も驚く間違いがあるものだ。
電話では、5~6年使用の良好なダイニングセットと言っていた。
指定された時間にマンションにに行って目にした途端、失望と徒労感が湧いてしまう。

「イスもテーブルも擦れで塗装の剥がれが大きいので、これは買取はできません」俺は断りを言う。
「・・タダでイイんだけど持って行ってくれない?」
「売り物にならないから、タダでも無理ですから・・それでは失礼します」と辞した。

トラックに戻るべく1階に下りたら、側にカリモク家具の配達人2人が段ボールを6~7個下ろしてる。
「ここ階段ですよ、もしかしてXXX号室ですか?」俺の推理を確かめたくなる。
「・・・え~と、そうです、階段ですかぁ~」配達人が伝票を調べて落胆して答える。

辞してきた部屋に新品カリモク製ダイニングセットが配達される、俺が断った擦れた物をどう始末するのだろうか。
その思いを胸に次の買取先に走る。
家具4~5点買取予定だったが、同じことはあるんもんで、半分しか買取できない、他は状態が悪すぎる。

今日の成果は悪かったと諦めるしかなく店に戻った。
買取品を倉庫に下ろして席に戻って一服。
電話が鳴る。

「あの~今朝来てもらった、ダイニングセットの・・・知らない間に帰っちゃったんですけど・・・」
訳の分からない問い掛けに釈然としない俺は、
「わたしが行ったんですが、あの状態では買取も引き取りもできませんのでお断りしましたが」

知らない間にと言ってたが、本人に直接伝えたんですよ。
その本人が電話で言うことには思えないし、信じ難い。
聞こえない、聞こえなかった、聞き難かった、いずれもアンビリーバボー?????