リサイクル親父の日記

第543話 大雨の日には・・・

2012/05/03

今朝から雨が酷い、夕方にかけて強くなっている。
大型連休後半なのだが行楽客には少し残念な天候。
店のお客さんは予想通りに少ない、いつも少ないから気にはならない。

それでも悪天候にかかわらず来ていただけるのは嬉しいし有難い。
冷蔵庫と洗濯機、レンジとまとめて買った男がいた。
現場関係者で新潟から長期出稼ぎのためにアパートを借りたが、仙台市内で見つけられず塩釜となったそうだ。

出稼ぎを終えて戻る人もいれば、これから長期滞在する人もいる。
それぞれの事情は個々に違うのは当たり前だと思うが、被災地も被災者も多種多様。
二日前に石巻の日和山公園に出かけた。

花見の名所は満開の桜が春風に散り始めて舞う。
暖かい風は肌に気持ちが良くて、小鳥たちの鳴き声も心を和ます。
午前中にもかかわらず遠来の人達が少人数のグループで何組も訪れている。

一応に眼下の光景に驚き唖然としたり茫然としている。
幾人もが手摺の上から合掌して津波で亡くなった人々のご冥福を祈っている。
俺もこの一年、北は岩手県・大船渡から福島県・いわき市までの被災地を目にしている。

喪失感、無常観、無力さ、不条理、呆然自失など、言葉が出なくなる。
できるだけ多くの人に現状を見て欲しいと思う。
それを糧に今後の災害に対しての心構えをして、災害を決して侮らない、なめないと確認すべきだろう。

最初の就職は船乗り、次に造船所に勤めた。
自然の力や重くて大きな鉄板は人間が簡単にコントロールできるものではない。
大事故を何回か見たために恐さを知っている。

畏怖の念を常に忘れずに対処しないといけない。
「海は常に真剣」だと商船学校時代に教わったが、以来肝に銘じて生きている。
自然に対しても、重厚長大な物に対しても、他人に対しても自分の力との関係を考えている。

雨はいよいよ強くなって、古家なので例の如くに天井から滴が落ちてくる。
バケツを置いてっと・・・以前屋根を調べてもらったが対処できなかった。
でもこれくらいはなんてことはない、人命にも何ら影響しない。