リサイクル親父の日記

第550話 作業し易くって感動はオーバーですかね

2012/05/20

街の中心部、仙台駅東口の高~いオフィスビルから事務機買取。
8階に入居してる仙台営業所が移転するのだった。
古い事務機は処分するらしく、買える物だけをという条件で見積してた。

2ヶ月前に行った時は平日午後、正面玄関ホ―ルには人がウヨウヨと行き来してる。
エレベーターが3基あるがどれもこれも上がる人、降りる人でムンムンする。
スーツや事務服の男性や女性と一般的に言えば事務や営業職系サラリーマンだけって感じ。
 
俺は普段着兼用作業着姿、要するにGパンにジャンパーでセカンドバックを肩から掛けて下げている。
彼らの中では物凄く目立つ、違和感が凄過ぎなのである。
誰もが俺を不審者の如く見つめてるってのは、俺の自意識過剰だろうか。

イイ意味で浮くのイイが、恰好悪く浮くのは恥ずかしさも感じるし、周りを気にするのは俺らしくないとも感じる。
見積後1月経った頃に担当課長が電話で予定の確認をくれたのにはビックリした。
俺は連絡が無いから不調だとばっかり考えてた、だが決定だったのだ。

それで俺はとっくの昔に廃棄したメモの内容を、そのとぼけた課長に聞く羽目になったりしたんだ。
紆余曲折はそれくらいにしてと、その引き取りを日曜の今日の朝やった。
9時はオフィス街でもありガラガラに空いてて、見積の人は真逆。

ビル全体が休館だから担当課長と俺ら、それに警備員がいるだけ。
エレベーターは全部が俺ら専用、裏口も誰も通らないからスイスイ。
こんなにやり易い事務機引き取りなんて夢みたい。

買取品を運び出したら、廃棄分の事務機がかなり残っている。
「もしよろしければ、トラック積める分だけ引き取ってもイイのですが・・・」
課長はおっとり、にっこり答える、「あぁ~イイけど・・・」

その後に荷台の3分の一を厳選した事務機で埋める。
天気は快晴で6月末くらいの気候だし、俺らは皆ビッシリと汗を流してた。
イザ、タダだと思うと何でもかんでも持って行きたくなるのは人情というもの、俺のセコさじゃないよね。

「もうトラックいっぱいになりました、お終いです」と告げたら、
おっとり担当課長は、「後で積んだ分は幾らになりますか?」だって。