リサイクル親父の日記

第566話 別な形のリサイクルショップはイイけど・・・

2012/07/11

リサイクルショップの競合店は多過ぎて、俺は調査もしてない。
開業から数年間は同業他社を調べて回ったもので、大変参考になった。
経営者の意図は店を見ると何となく感じられた。

見聞を広める程に俺の店はどうするかと考え続けもした。
情報多寡で考えがまとまらなくなることはしょっちゅうあって、いつも迷いながらやっていた。
春秋したけれど独自性を出すしかなくて、見聞はその時に方法論として役立ったようだ。

ドアツードアという考えをしてるが今も変わらないし、変えれない。
直接買取して直接販売する、誰かの手をかけないことが安値で利益確保が可能だと信じてる。
ただし条件が崩れると、即ち買取が少ないと経営が苦しくなる。

利幅があっても数量が少なければ経費は稼げない、その時はどうするかと今だに思案してる。
品物はセリやオークションに行けば手に入るが、利幅が少ない場合が多い。
俺の考えは、足りない物、珍しい物など店のデコレーションとして必要な場合に補充すると。

しかし、世の中はやっぱり広いと感じることがある。
大きくなったチェーン店にはアピールやコマーシャルで到底太刀打ちできない田舎の店だが、俺の考えと正反対の経営をする同業者が居て、それで業績を伸ばしている。

都会は品物が集まり易い、そして田舎ほど集まらない現実。
弱点を克服する方法は色々あるのだろうが、彼の発想は真逆だがしっかりしてる。
商品全品をオークションで仕入れる、尚且つ、良品だけを厳選してる。

店舗も300坪と広い、整理整頓も行き届いてるし、何から何まで見事に管理されている。
俺の店は良品が1割くらいしかないが、彼の店では良品10割となる。
商品在庫金額は物凄く高額であり、利益率は低いが利益金額はちゃんと稼げる仕組み。

例え売上点数が少なくても儲けは確保できそうだし、お客さんが少なくても全員が上客。
新品よりも格安であれば幾らでも買えるお客さんを狙っている。
高額で上等な品物を安く売る、見方を変えると貧乏人を切り捨てしてる。

仕入れのために努力を惜しまない。
徹夜してでもトラックで遠距離、関東まで頻繁に出かけて良品を探してる。
近場でチマチマ集める俺とはやっぱり真逆だろう。

生活保護受給者からホームレスもやってくる俺の店、激安や低額品を多く並べる所以だ。
色んな形があってもイイよね。