リサイクル親父の日記

第571話 せどり(競取り、又は、背取り)で稼ぐ人々

2012/07/17

ブックオフで古本を買い、アマゾンで売って利ざやを稼ぐ。
「せどり」と呼ぶビジネスを手がけてる人が増えている。
日経新聞の記事で知ったが、驚きはしない、むしろ、やっぱりそうだよねと納得してしまう。

小遣い稼ぎやサイドビジネス、この動きはかなりインパクトがあるだろう。
10年くらい前だったけど、委託販売に持ち込んできてた女性が買取を希望した。
査定金額を伝えると、勿論委託販売の時よりも手取りは低くなるんだが、品物を引き下げてしまった。

「それだったらネットオークションで売った方が得だわ」という理由。
俺はショックを受けたが、ネットという販売手段を誰でもが獲得できる時代になった証し。 
フリマもそうだけど、ネットもそうだし、誰でもが自由に自分で物を売る。

「せどり」は江戸時代からあったそうだが、今や古本だけじゃなくて何でも売ることができてしまう。
ちょっとした手間をかければちょっとした金が稼げるという図式。
要するに手間暇と儲けのバランス、素人の場合は儲けがちょっとあれば取り組むことが楽しいし、それだけでも満足できそうだ。

ただし、せどりを継続する場合、仕入れ先の確保が難問なのだが、ブックオフは格好の問屋となる。
素人もプロもセミプロも境界なんてある筈がないし、プロは生きるために更に一生懸命頑張らないと負けちゃう。
店を持つと経費が大きくなるからペイラインが相当上がるが、素人は経費がかからずに儲けを大きくできる。

素人からセミプロ化、そしてプロとして店を持つ人もいるけど、すると経費倒れで潰れたりもしてる。
世の中には余ってる物や無駄な物、過剰品はごまんとある筈だ。
俺らリサイクルショップは、それを橋渡しする役目なんだろうと思っている。

だが、直接売買が簡単にできれば、素人から素人に直接移動する形、簡単に誰もが参加できるシステムは伸びる傾向。
しかし実際は万人がやることはないが、微増はするだろう。
そのマーケットを色々な商売人も狙う。

大手の電機量販店でも、中古品を店頭販売もネット販売もやる始めている。
新品だろうが中古だろうが、要するに物を取り扱って販売利益を稼ぐの商売。
マーケットがあれば大企業だろうが個人だろうが参加できるネットの力は素晴らしい。

するとどんな方法で稼いだらイイのかということになる。
せどり、せどらーが増える今後は、本当のボーダーレスの様相でもある。