リサイクル親父の日記

第585話 エェッ・・・大丈夫かよ~~~

2012/07/31

「買ってから全然使ってないんですけど・・ソファーです、置いてただけ・・・
すっごい綺麗で・・・おっきいすっ・・3人用・・部屋に置いたら邪魔で・・・」
若い男のホトホト困ってる弱々しい声だ。

これは良くある話、家具を買って部屋に入れると思いの外スペースを取られる。
ましてや3人掛けソファーを1Kに入れるなんて狂気の沙汰、でも彼は想像できなかった。
その日、俺が部屋に入るなり主役がソファーだと分かるし、本来は広めの1Kだったがベットもあったので横歩きするしかない。


「助かりまっすよ、もう直ぐアメリカ行くし・・片付けるの困ってて・・・」
部屋は散らかっている。
ブランドのバックがこれ又真新しく2~3点床に転がっている。

「やっぱー英語勉強するには・・・」
コタツの上に「ロサンゼルス」という本がある。
「ロスに行くんだ、頑張んなきゃね」と激励した。

「ロスって日本人多いでしょ、だから郊外にしたんですよ」
人は見かけで判断しちゃいけないと思うが、20歳ソコソコらしいが言葉使いがチャラチャラしてる。
持ち物を見ると高い物が数点あるし、その扱いが極めて悪い。

そしてロスに行こうとしてるのにソファーを新調する感覚が分からない。
チグハグな言動で乱費癖があるし、計画性が無さそうに感じるから、きっとボンボン育ちなのか。
物を大事にしないとか金の使い方が荒い若者は結構見かける。

自由気ままで奔放でやりたいことはやるが、直ぐに諦める。
軽佻浮薄な生き方ができるほど豊かに育っているようだ。
親に脛をかじってたとしても、それが甘えでも問題ではないようだ。

ペット化してる少子社会の一面。
豊かなのは結構なのでが、歪んだ豊かさに危惧を覚える。