リサイクル親父の日記

第600話 真夏の労働ってキツイっす

2012/08/20

電話を受けた感じでは落ち着いた人だと思った。
冷蔵庫と洗濯機の買取打診であり、年式が古目だったが引き取りはできそうに思える。
一度電話を切ったら1時間ほど後に再度電話が来て、「他にも本棚や衣装ケースもあるんで・・・」となる。

場所を聞いたら結構街中で仙台駅に近いっちゃ近いから、駐車が気にはなる。
住宅地図で調べて、グーグルアースで映像を確認すると、それでも対応は可能そうだった。 
それよりも階段4階ということが俺には問題だと知った。

好き嫌いかではなくて、現場での対応が可能かどうかで判断するのが第一。
これは俺が相当ヘタルなって思える。
グリーン色の自転車道に跨いで路駐して、車の交通障害を極力少なくする。

幹線道路の交差点から側道側だったので、予想通り車は少なめだし、それでも安心はできない。
4階の部屋まで一気にポンポンと駆け上がる、自分ではそう思っている。
しかし部屋の前に立つと息が上がってしまってたし、汗が噴き出してきてた。

彼は電話の印象よりも遥かに若者で彼女もいた。
「あの、この机や扇風機のお願いしたいのですが・・・」
しかし現場で言われた品々はどれもがキズや状態が悪くて商品にはならない。

それで冷蔵庫と洗濯機、家具など合計10点を引き取ることにする。
重い物は彼と2人で下ろす、軽い物を彼女も1~2個下ろす。
6~7回の往復なのだが、ジリジリ日照りの中だし湿気と暑さの中。

「へ~、2トン車のリフト付きですね、ワゴン車や軽トラじゃないんですね」
どうしてトラックに感心するのか理由が分からないが、確かに街中では大き過ぎるトラックではある。
他のリサイクルショップでは軽トラとか1トン車が主流、若しくは複数持ってて臨機応変に使っているようだ。

俺の場合は時々こんな労働や作業がある程度だが、連日工事現場などで働く人たちって本当にたいへんだろうと思う。
現場労働者だけじゃないが、実は働くってことはたいへんな苦労があるものだ。
軽作業と販売接客で飯が食えてるのは意外に環境としては恵まれてるかも・・・

積み終えてゲートを閉めていたら、彼と彼女が冷たいペットボトルを持ってきてくれた。
その気遣いが暑さを忘れさせてくれたりした。