リサイクル親父の日記

第603話 家具って使い捨てですか?

2012/08/25

リサイクルショップで一般的な総合型の店でもあるし、一応何でも取り扱う姿勢でいます。
家具、家電、食器、飾り物、置物など日用品もとなる。
事務機もあるし電動工具に大工道具も、骨董品もなると、俺も何が何だか分からない。

今日は仙台市太白区泉崎に買取に行ってきた。
長町の「ザ・モール」に近く、地下鉄の駅も近い住宅地で民家にアパート、マンションが立ち並んでいる。
薄型で中型の食器棚、白色でガラスが映える。

棚板も可動式で、ニーズに合わせて高さ調整ができる、デザインと機能性は申し分ない。
ちゃんとした家具屋さんだと7~8万円から10万円はする代物に思える。
急成長している家具屋さんは、それが半値くらいで買えるから大繁盛って訳。

俺らは年がら年中、家具の買取をやってるから、本当にしっかりした物かどうかの判別ができる。
繁盛店の物はほとんどが見かけはイイが、作りは悪い、或は、貧弱なのだ。
見た目には変わらない、でも、本質が全く違うってこと。

「これは組立家具ですね、ご自分で組立ました?」と彼に聞く。
「無理ですよ、業者さんに・・やってもらって・・」
その家具屋さんは何でも組立式にしてしまったから、手先の器用な人には価格メリットはあるだろう。

カラーボックス程度なら組立できても、複雑な家具はなかなか厄介なのだ。
何回も組立不良家具を扱ってる、一見はちゃんとしてるがよく見るとガタついてる。
数回やり直すと圧縮ボードの穴がふけてしまい始末が悪い。

それに更なる欠点がある。
大型の家具も現場組立なので、その後の移動や持ち運びを考えていないのだ。
俺ら運び屋としては難問でもあり、運びにくいったらありゃしない。

後面に手をかける場所無くて、重いから手が滑ってズリ落ちそうになる。
それでも価格が安いのは魅力のようで、絶大な支持を得てる。
やっぱり安かろうが第一なのか、少々の難点は値段には敵わないらしい。

引越しの時には、この家具屋さんの物は数多く買取に出される運命だ。
わざわざ運賃をかけて持って行くまでもない、使い切り、使い捨て感覚でしかない。
新品の組立不良を使わざるを得ない状況って、なんか変だよ。

・・と、食器棚の裏側、背板の中間のプラスチック板が脱落している。
業者が組立途中で間違いに気付いたが、面倒だからやりっ放したようだ。
こんな家具を素人に組立ろって神経が分からない、詐欺にちかいかも・・・