リサイクル親父の日記

第604話 どうしてこうなるの、謝ればイイの?

2012/08/26

仙台市中心部の定禅寺通りはケヤキ並木で有名、仙台の象徴的な場所。
中央分地帯と両歩道に鬱蒼と茂っている、日中は木漏れ日がキラキラと差し込む風情ある場所だ。
片側3車線で路駐もし易いが、やはり日中は通行量が多くて、それに交通監視員が頻繁に見回る。

国分町側テナントビル8階の一室に俺は見積に来ていた。
「駐車場はないし、トラックは有料駐車場に入れないし、路駐しないとならないですね、すると1人付けないとならない、人件費を考えると、頑張って無料引き取りですね、それで宜しければ・・・」

すると彼女は考え込んで、「・・分かりました、検討します」と答える。
こんな返事の場合には断られるとか、別の業者に見積依頼してて・・相見積の結果次第ってことだ。
確かに点数は多いのだが、良品が少なくて、場所が場所で人手がかかるからしょうがないけど。

2日後に、「そちらにお願いすることにします、日時は25日朝8時半で結構です」と決定を知らせてくる。
当日朝予定時間に着いて、1階の牛丼屋の前に若者グループが二日酔いではしゃいでいる側を通りぬけた。
8階は薄暗く彼女は来ていない、電話すると、「すいません・・10分で着きますので・・・」おっとり声がする。

10分、20分、30分経過する頃、エレベーターが8階で止まって現れた、「すいません・・」と言ってるが心がこもっていない。
ドアーが開いて室内に入って、その整然さに少し驚く、あれほどギシギシ詰まってた什器が全く見当たらない。

俺は急いで3部屋を眺めて品物を運び始めた。
次の予定があったので、ここでの30分のロスが気がかりだったので早く済ませたい。
ワッサ、ワッサと大小10点を運ぶ、「あの、もっとあったと思いますけど・・・」と訝ると、

「知合いが欲しいっていうから、持って行ってもらいましたの」
それが如何にも当然だと言う物言いに俺はカチンときた。
「それならそれで、大幅に少なくなってる訳だし、電話で行ってもらわないと・・これだけだったら仕事にならないし」

「すいません、すいま・・」とやはりそっぽを向きながら謝ったふりをしてる(そう感じるのだ)。
「あなた、困りますよ、30分も遅れるし、物は激減してるし、あなたはNPOかも知れないが、俺らは金を稼がないとならないの、NPOとは違いますよ」と言ってしまった。

見せかけだけでNPOって名のって、誰かにイイ顔をして、勝手に譲って置いて、俺のことなど歯牙にもかけない。
どうせリサイクルに無料でやるんだから、欲しい知人にあげて何が悪いの?
そんな不遜な言動ではないのだろうか、時間が経つほど頭にきてしまう。

中途半端な人と取引すると、簡単に約束を破られるし、ハタ迷惑にあってしまう。
リサイクルショップ、俺は生活も命もかけてやってる、真面目に商売してるのに・・・・カッ、カッ・・