リサイクル親父の日記

第611話 どうしてハンコを押さなきゃなんないの?

2012/09/02

突然の電話だった。
それは電話だから仕方が無いのだが、事前に知らせる訳にもいかないし、突然は必然だったりする。
話の内容については、もっと唐突で突然だと思えた。

無礼千万で横柄で権威を嵩にきてる。
かれらは性格的にお偉いさんとして生きてきてるらしく、お上とはよく言ったものだ。
ひがみではないが、かれらの応対にはいつも呆れるし、民間とは大違いだと感じる。

「国土交通省の仙台の・・・・ですが、おたくの土地との境界確認ですがね、ハンコ、印鑑押してもらえない・・・」
「ちょっと何のことか分からないですが・・」と俺は意味不明の意味を確かめようとした。
「登記するのにね、新しい所有者の印鑑がいるんです、21年に作成した図面があるんで、それに・・・」

益々分からないし、釈然としなくなるし、言い方に腹も立ってきた。
「そんな前の図面にハンコを、めくら滅法に押すことなんてできないですよ、そうでしょう?」
すると、今度は少し低姿勢口調に変わるのだった、これが又してもいやらし変節。

「いえね、平成21年に前の所有者のXXXさんは協力してくれてましたが、今回登記するに当たりまして、現所有者さんの印鑑が必要になりまして・・・そこで、一度お会いして・・ご説明と現場の確認をと・・・」
話がおかしいではないか、それなら21年時点で終了してるはずではないか。

「どうして今何ですか?当時終わってるでしょうに・・」
「それが・・・もう1社の方から印鑑をもらえずに・・・そのままになってて、そちらが事情が変わって・・・」
やっぱり不可解であり納得しかねるし、それは最前の如くに電話で上から目線で言うことではない。

「ただ、印鑑を押してもらえれば・・それだけで済むんですけど、お願いします」
俺はカチンときてしまう。
お役所の役人が、ただハンコを押せばイイって言う、そんなことってあり得ないよ。

それに公文書なるものに、3年も前に作成した図面であり、何故、俺がいい加減なハンコを押す必要があるのだろうか?
「無理ですよ、訳の分からないハンコを押すなんて、あなたの立場だけを守るために頼まれたって、3年前を取りつくろうためなんて」

「そこを何とか・・ご協力を・・」
「うちは現状で何も問題はありません、あなたと係わらなくても支障は合ないし」
小役人の小手先の言動だろう、それに印鑑証明とかの公文書有効期限は3ヶ月くらいだろうに・・・

広大な隣地を何もせずに放置してるなんて、やはり役所仕事だよ。
無駄は途方もないほどあるんじゃないかと思う。