リサイクル親父の日記

第620話 がれき処理費用が10倍違うってさ

2012/09/12

NHKの日曜スペシャルで東日本大震災のがれき処理費用について特集を組んでた。
その後もネットの記事で読んだが、心にわだかまりのようなものが沈殿してしまった。
石巻での処理費用が莫大なのはしょうがないけれど、業者に任せッきりで査定も何もなされてなかった事実。

その時を思い出せば、市役所自体も大変な状況だったことは否めない。
人命にかかわる事柄が最優先されたし、職員たちも被災者だったし、がれき処理に対して監督も指導もできなかったのも当然。
仕方が無かったというのは簡単なのだが、しかし無責任でもあろう。

例えば、隣の東松島市はなんと最小コストだったのだ。
9年前のがれき処理を教訓に市や建設業協会が一丸となってローコストに取り組んでたそうだ。
確かに9年前の地震では東松島市は甚大な被害があって、俺も記憶してる。

いつも不思議なことに、当時の教訓って隣町なのに石巻には何ら活かせてないこと。
石巻の業者では不正請求が多発してたらしく、それは裁判沙汰にもなってるし、うまく誤魔化した業者もあるようだ。
どうせ国の金だし目一杯使ってしまえ、そんな談合は耳にしてるが、今回は更に悪質に思える。

火事場泥棒が横行してた石巻市ってことが嘆かわしいし、恥ずかしい。
勿論、ほんの一部の不埒な輩ではあろうが、大多数の人々は困難に必死に耐えて生きている。
だから様々な支援や援助が物資も含めて、果たしてちゃんと使われるかは疑問が残る。

ずるい人と善良な人に格差が広がるってのは、大震災という事情からすると矛盾に満ちている。
国の予算が震災復興費があらぬ所で使われていることも教えてくれた。
沖縄の道路工事、岐阜のメガネメーカーの増設建設費補助などだ。

復興費予算計上において、各省庁が屁理屈をつけて予算化して認められたからなのだ。
風が吹けば桶屋が儲かる式の論法だったので、俺は笑うに笑えなかった。
どうしてこんな変なこと、ヘンチクリンなことがまかり通るんだろうか?

やっぱり情報公開をドンドンやらなきゃいけない。
福島原発でのビデオ公開っていうけど、パンチラ以下の公開とは程遠いお茶を濁すだけの公開、これは後悔ではないだろうか。
もっと国民の意見を汲み取ってもらいたいものだ。