リサイクル親父の日記

第626話 値切る根性がねぇ~~~

2012/09/18

同好のおばちゃん3人組って時々見かける。
2~3人組だったり4~5人組って場合もあるが、3人組は2人組についで多いと思う。  
アンティーク家具や陶磁器、和装着物や小物と似通った同好の趣味仲間なのである。

彼女たちは時間がたくさんあるらしく、かなり足繁くあっちこっちに顔を出して歩く。
フリマからリサイクルショップを巡る小旅行(?)を年がら年中やってる。
身体も大方肥えているが、シビアさも群を抜いてるし、それなりに見る目を持っている。

最大の可笑しさは、本当に同好の集まりどうかが疑わしいこと。
ボス的な1人がいて、周りが同調してるが、好きで同調してるよりも嫌々同調してる気がする。
会話を聞いていると、ある種の足の引っ張り合いが垣間見えたりする。

「あたしも、それ持ってるわ、もっと素晴らしい物よ・・・」
「あらっ、それ、イイわね、わたしが買うから譲ってよ」
「あなたんちにピッタリよ、買うべきだわ」

店内をバラバラに見歩いたり、全員一緒に固まったりする。
気になる商品を手にとって穴があくほど見合ったりして、その後は乱雑に放り出してしまう。
セレブに憧れてるようで、でも絶対なれないし、実態はモラルもセンスのないだ。

1人目のおばちゃんがレジに持って来る。
「ご主人、これは350円よね、消費税も込みでしょ?」
絹生地端切れ20枚入り、着物の買取に時に仕入れたものであり、激安品にした。

2人目は帯紐を持って来ると、「200円よね、幾らにまけてくれるの?」と言う。
俺は耳を疑う、ちゃんとした帯紐ですよ、たった200円ですよ。
1本を買う人で値引きを要求した人はいない、今、目の前で値引き要求してるんだ。

カッカする頭を冷やして、「・・200円ですが・・」、そう答える。
そして出口付近で3人が集まった時の会話が・・・
「あら、あなた値引きしてもらったの?」

「どうして?いつも値引きしてもらうのに・・・」
「なんとなく・・」
そんなケチくさい趣味止めちまえ!って言いたくなったね。