リサイクル親父の日記

第629話 頭っイイ、全部覚えてるゥ~

2012/09/22

「明日、来て下さいっ」って電話で言ってる。
突然そう言われても、何が何だか分からない。
「え~とぅ、どういうことでしたっけ?」と俺は聞き返した。

「前に見積してもらってたXXXのXXですが、明日がイイんで・・・」
これは益々分からないし、記憶を辿っても皆目分からないんだ。
「え~っとっとっ・・うちで見積してましたっけ?そして予約していましたっけ?」

1ヶ月前らしい、電話見積もりをしたそうで、しかし、予約はしてなかった話なのだ。
「内容が思い出せませんので、あなたの方では覚えてますか?」
こんなケースでは相手に聞くのが早いし、予約しない話を全て記録してはいない。

「3年前の冷蔵庫、洗濯機、レンジに・・テレビ台、食器棚などで・・見積金額がX千円でしたよ」
内容的には安く思えたし、明日は何とか予定を組めそうだ。
「分かりました、それでは明日伺います」

学生が多い地域である。
一通の二重建物の奥の方であり、トラックを入れるのに大変苦労する場所だった。
部屋間は引越し準備中で物が散乱状態、それに男だし掃除もなってない。

品物を検品すると、どれも汚れがひどい。
家具類はとっても売れる物ではくゴミなのだった。
「これは・・・ゴミですね」

「そうっすよ、処分してもらうって話しましたよ」彼は覚えているのだ。
「・・・」
「だからプラスマイナスでX千円ですって言われましたから」

もう俺に返す言葉はない。
何せ彼の方が頭がイイ、全部覚えているというから・・・
ここ2~3日やっと涼しくなったのに、俺は今、頭がカッカしてきてしまう。