リサイクル親父の日記

第632話 ひょっとして俺と同じかな・・・

2012/09/26

若い男からの買取依頼でした。
住所を聞くとトラックで行けるかどうか心配だった。
それでも所々狭苦しい個所はあったが、一通だったので路駐には問題はない。

古いアパートは細長くて、部屋は110号なので入口から相当奥まっている。
敷地から3段の階段なので台車を外したりする必要があった。
これって意外に面倒なのだ、重めの物を乗せたり下ろしたりってするから、それに急いでると危なかったりするんだ。

部屋は1K,玄関に入ると直ぐに洗濯機、そして流しには汚れた食器が見えるし、ガスコンロも焦げと汚れがこびり付いてる。
レンジとジャーも見えるが、どれもこれもが汚い。
話が違う、勝手にそう思ったけど・・・だって3年前にはどうしても思えなかったのだ。

白い洗濯機は黄土色に、それも斑模様となってる。
レンジのガラス窓は中が霞がかって雲っている。
ジャーの黄土色に霞みがかっている、触るとねっとり油が付着してる。

それでも俺は懸命に製造年式表示を探す。
すると、どれもが5~6年前だと分かった。
「3年前じゃないですね、5~6年前ですよ・・・それに随分汚れが・・・」

「冷蔵庫はこっちです、部屋の中に・・・」
AKBのシールが数枚も貼られた冷蔵庫も、同様に黄土色になっている。
「ソファーとテレビ台もですが・・・」

「あなたは相当なヘビースモーカーですね、俺も吸うけど・・掃除もしないでしょうし・・」
首をコクリと下げて頷くが、でも、それも仕方が無い。
若い男の1人暮らし、誰に気兼ねすることないし、不精に暮らしてもイイだろう。

万年床にコタツがあって、テレビとカラーボックスで部屋はいっぱいって感じがする。
灰皿に吸い殻がてんこ盛りされている。
吸い口の柄が違う、数種類もあるので、友達などが寄ってきてるのだろう。

狭い部屋で数人がバクバクタバコを吸えばと想像すると、ヤニだらけも納得だ。
タバコに掃除嫌い・・・それって、俺の同じじゃん!!!??