リサイクル親父の日記

第634話 都会の香りですね・・・

2012/09/29

店は仙台市にあるが、そこは仙台の南端であり、中心部とはかけ離れている。
国道4号線バイパスがあるので交通量は非常に多いが、それ以外は都会という感じはしない。
バイパス沿いに各種の大型店舗やパチンコ屋、カラオケ屋、飲食店が林立してるくらい。

来店するお客さんもほぼ全員が車や隣近所は自転車や徒歩ということ。
普段通りの生活の延長で店にも来るから、流行の先端をいってる人なんて来やしない。
出張買取では色んな場所に出向くけど、こちらも住宅街が主流だから、中心部にはあまり行かない。

飲食の中心部は国分町なのだが、その辺からも話はあるが、内容的にはなかなか成約し難い。
手間暇と人手がかなりかかるために、査定は下がるし、それを考えると俺の方もあまり好まない。
他にも仙台駅前周辺なんて超難関の場所もあるが、同じ理由で成約し難い。

立派なビルでは床やエレベーターの養生(防護)を要求されるため、査定がさらに下がる。
あるケースでは、管理人から台車使用を禁止されたこともあった。
床に台車のタイヤ痕がつくのがダメだと言われたから、俺は搬出を諦めて退散したっけ。

今年はじめと夏ごろと2回買取したお客さんがいる。
今日午前中に電話があった時、思い出すのに暫しかかってしまう。
「・・あっ、えっ・・そうですよね・・えっと・・思い出しました、あの時はどうもありがとうございました」

「今度さ、駅前の6階の事務所も締めるんで・・・」
彼は震災の影響で事業を縮小してたが、最終的に廃業するらしい。
場所が良すぎるのだった、仙台駅前の一等地の6階でバス停も真ん前にあるし、歩行者が群れているのだ。

有料駐車場も逆に探すのが大変だから、少し離れた使い慣れている所に入れて2~3ブロック歩くことにする。
歩道を歩く、信号待ちする、チラシ配りにティッシュを差し出される、自転車がすり抜ける・・・
人々が流れるようにうねって左右に交差しまくる。

俺はぶつからない様に真剣に前を注視して歩くけど・・・後ろからも斜めからも早足の人が過ぎて行く。
若い子が実に多いではないか、コンビニの前にもファストフード前にもたむろしたりしてる・・・
着衣がカラフルでバラエティー豊富だろうに・・・

交差する若い人が実に新鮮に感じた。
秋だけど俺には春風の香りがするんだ。
・・ってことは普段の俺の店は、おぉ~~~年配者多数で後期高齢者も多いんだってば・・・