リサイクル親父の日記

第635話 ヘルパーの悪の誘い

2012/09/30

もう13~4年のお客さんだが、5~6年前にヘルパーさんになった。
アンティーク家具や和風の家具も好むが、小型の物が大半かな。
数年前には仙台空港の近くに新築して引っ越してた。

大震災の時に津波の影響があって、それでも床上浸水で家には住み続けられいる。
俺は創業当初は今よりはスマートだったが、その後はブクブクと肥えてしまっていた。
「随分太ったわね」とか「痩せた方がイイわよ」なんて彼女に叱られていた。

彼女は時々差し入れも持って来るのだった。
小袋入りのお菓子を数枚くらい、「食べて、食べて、美味しいから・・」
それでコーヒーを飲みつつ俺らは世間話や世事をあれやこれやと語り合う。

ヘルパーさんになってからは、ヘルパーは見た、とか、リサイクルは見た、とかの自分たちのネタを披歴しあっている。
先日、暫くぶりに来て、古い裁縫台と半間屏風を買ってくれる。
「やっぱりさ~古い物って懐かしいし、イイワね、あれっ、痩せたんじゃない!!」

続けて、「ねぇ、どうしてそんなに、顔なんかさ細っそりしたわね」と叫ぶ始末。
俺は気どって澄まして言った、「そんなことないってば、減ってません」
すると、いつものようにポケットから小袋を取出して差し出すのだ。

「どうしたの?食べないの?」
躊躇した俺を強引に誘う。
隠した都合上、俺はお菓子を食うことになる。

「・・実はダイエットしてるんだ、医者に言われてるし・・だから今年の夏は暑かったけど、去年までとは感じ方が、楽だったわ」
「そう~~わたしも太ってしまって、身体が重いのよ、仕事のストレスも重なってね・・」
確かに彼女も相当太ってしまったと俺は思っていた。

「どうやってるのさ?食べないの・・腹減るでしょ?」
執拗にダイエット方法を聞くから、
「カロリー管理ね、低カロリー品を多くしてる、だから、そんなに空腹感は感じない・・」

「そっかぁ~~わたしもやろうかな・・・」
と言いながら彼女は小袋を破って口に入れる。