リサイクル親父の日記

第644話 どッか違うんだと思うけど・・・

2012/10/12

人は様々、環境も違うし、考えも違うし、経済状況も違うだろう。
リサイクルショップをやってから感じてることの最大は、違いのギャップの大きさなのだ。
ピンからキリまでということは分かっているが、直接接する時には改めて違いの大きさに驚く。 

俺の日常生活環境で振り返ると、親戚や友人、同僚などはある種の同類であり、言動も理解できる範囲に留まる。
場面によっては嫌悪や嫌気も起きるが、ほとんどは許せるし分かるという範疇。
でも、リサイクルショップで出会った人の中には、どうしてそうなるの、そうするの、と疑問だらけのこともある。

今度の人もある種の理解不能を感じたお客さん。
先日見積をして、競争業者もあったけど、何とか金額的に奮発して成約、それは予約だったけどできた。
しかし、俺は若干の不安も覚えてた。

品物が大変良品であり、もし彼女がもっと業者を探せば、或は、別の何処かがもっと高値で買取をするんじゃないかと・・・
だから予約は予約で終わることを恐れてた、今までにも何度も煮え湯を飲まされたことがあったしね。
昨日、電話で彼女が引越し屋さんの手配ができて、買取日の確定を知らせてきた時にやっと安心(?)できた。

良品の買取確定は嬉しい、その後にふと疑問もわいた。
アパートに良品の家具家電はギッシリとあるんだが、そのほとんどを俺は買取する。
それじゃ引越し屋さんは何をするんだ、何を運ぶんだと・・・

「食器や洋服、本とか、引越し屋さんが取り出した後に来てもらった方がイイでしょう・・」
彼女はその類を全て引越し業者に依頼してるのだった。
俺だったらどうするか、小物ばかりだから、箱詰めして乗用車で運ぶ。

金の問題じゃなくて、自分でやれることは自分でやるのが当たり前。
しかし彼女の発想は真逆なのだ。
自分では何もしない、全て金で片付けるってことだ。

そう考えれば、見積の時や電話での会話での経緯も理解(?)できないことない。
贅沢な家具類、有り余るブランドバックと衣類など・・・
その家具を安く(?)、未練もなく、俺に売り払うが、躊躇はない。

性格は悪くないし、むしろ好感が持てる方で、電話もきちんとよこして確約もする律儀さ。
生活様式が俺のような庶民ではないとしか思えない。
金持ちで、だが金に固執はせずに、金離れがイイときてる。

俺には無駄使いに思えて到底理解はできないが、金持ちには使ってもらった方が世の中にはイイ。
がめついコセコセした金持ちよりは、どんどん使って金を回してほしい。