リサイクル親父の日記

第662話 悪魔の誘いに手が伸びて・・・

2012/11/07

高血圧症になってからは体重を気にしながら生活してる。
毎月かかり付けの医者に行って、先生から毎度減量の大切さを言い聞かされている。
体重計測と血圧測定は必須であり、先生の説教(?)も俺には楽しみ(?)である。

但し、薬をもらうのが第一であり、先生から健康管理を聞くのは次いでなのだ。
とても優しく穏やかな先生であり看護師さんたちも明るくて朗らかであり、ホスピタルって言葉にハマる。
月一の通院も苦にはならなくて、むしろ楽しみを感じつつ通ってる。

特に薬が少なくなると、殊更に体重を気にして減量を気にして減食に努める。
だから、今夏3月かけて大幅な減量を達した後、先生たちに大変なお褒めを頂いた。
そして子供のように自画自賛してしまう俺自身は単細胞なのだろう。

知合いが時々店に来るが、時々の時々に茶菓子を持って来るのだ。
オープンな俺は営業中でもいただいたお菓子をみんなで食べてしまう。
「あらっ、どうしたの、食べないの、食べましょう」と、いつものように誘われる。

「う・・う~ん・」と口ごもる俺。
せっかく持ってきてくれたし、急に食べないと言うのもどうかと思うし、でもせっかく減量できたのに、ここで食べ出すと・・・などと独り思案してしまう。

「タイ焼きよ、あったかい内に食べた方がイイし」催促は続く。
タイ焼きは冷めるといけないから早く食うべきだと思うほど、ダメだ、太るぞと心に浮かぶ。
口内にダラダラと唾液が滲むを感じている。

かれらはバクバクと普段通り美味そうに食っている。
「減量!?たまにイイのよ、これぐらい気にしないの」
悪魔の囁きは優しく聞こえる。

頭では分かっているのだが、腕が勝手に伸びて、手が勝手にホンワカあったかいタイ焼きを掴む。
タイの頭から、俺は頭派でして、尻尾は最後に食べる。
美味い方から食べる癖があって、何でもそうしてる。

美味いところを最後に残しておいて食べる人もいるけど、俺は性急なのだ。
ガブッ、ムニュムニュ・・美味いーー~~~!!!
久しぶりの食感だった。