リサイクル親父の日記

第693話 お腹減らないの・・・

2012/12/09

仙台と石巻でリサイクルショップを経営してますが、色々なことが起きてます。
出張買取や販売のことなど、俺の感覚でノンフィクションで書きますので、よろしくお読みください。

以前にも見た感じがしたから、多分に何回かは来てるのだろう。
真っ直ぐに向かう先に健康器具の自転車型がある。
健康器具は色んな種類があるし、頑丈な物から華奢の物まで様々。

運動不足解消にはもってこいだろうし、通販のテレビコマーシャルで俺らは洗脳されている。
個人的には洗脳されてしまうのかどうかは別にして、次から次にアイデア出す人は凄いなって感心してる。
リサイクルショップの定番的な商品でもあろうか?

裏を返せば、買って使ったが飽きてしまう。
狭い家の片隅に追いやられて時間が経つと、ある日それは処分されるってことで行き先がリサイクルショップ。
創業の頃は何でも扱ってたから、ドンドン入ってきたものだ。

ところが売れ行きはイマイチなので在庫過剰になる。
置き場にも困る始末で・・・結局、店でも廃棄処分する羽目になる。
だから一時期は健康器具を置かなくなる。

不思議なもので無くなると、健康器具を欲しがる人が現れるんだ。
「前にあったよね、あれ買いに来たんだが・・無いの?」そんなお客さんが出るから俺も痺れる。
(この間、廃棄したばっかりだよ、置いておくんだったな)と地団太を踏むんだ。

その後は良品だけポツリポツリと少数だけを在庫しないように並べる程度。
だから別なタイプを欲しがられても無い訳で、お客さんの問い掛けにも応えられない。
現品だけでの商売に徹するから、ある意味では簡単なのだ。

「これしかありませんね」と直ぐに引き下がる。
お客さんも無い物ねだりはせず、速攻で引き下がる。
同時に買うお客さんも即決してくれる。

「これやれば、お腹減るかしら?」と彼女が変な質問をする。
「はぁ~しっかりやれば、減るでしょう、飽きないでやれるかどうかでしょうね」
「う~ん、そうよね・・散歩は寒いし、夜は怖いし・・・」

試し乗りしてもらいたく俺は自転車を展開した。
「簡単だし、畳めるか場所もとらないし・・・下さい」
新品だと高額だが、中古は安いから、例え飽きようとも失敗にはならないと思う。