リサイクル親父の日記

第698話 大会社だからといっても・・・

2012/12/14

宮城県の仙台と石巻でリサイクルショップを15年以上やってます。
出張買取の出来事、店舗販売の状況などで何かしら面白いと思うことがあります。
俺なりに切り取って、皆さんに伝えたいとブログを書いてます。

いつも母と娘、2人で来てくれる仲の良い親子。
お母さんは90歳だが大変元気である、婿さん取りの娘さんは60歳近い。
もう2年以上前から通ってくれてて、娘さんは子供用に和服類をたくさん買う。

お母さんは畑や庭仕事用に農具やら工具を買うし、実際に使用してる。
賃貸アパートを数棟持っていたが、昨年の大震災で傷みがひどかった。
それを建て変えて1棟にまとめて大型化にすることにして、各社から見積をとった。

建物の耐久性やデザインも考えて、コストは高いが大手の業者に決める。
本当は今週11月頃引き渡し予定が、遅れて年内にずれ込んでしまっている。
それは現在の宮城県の復興工事事情で作業員不足もあってしょうがないのだが、工事が始まって大きな問題が・・・

基礎コンクリートの乾燥時間を短縮したり、早朝から夜までの突貫工事でご近所に騒音で迷惑をかけたりと・・・
他にも駐車所に水捌け勾配がなされてなかったりと、トラブルだらけって感じになってしまった。
成功業者に詰問すると、ノラリクラリと言い訳だけで、確たる責任を認めないらしい。

「わたしたち、業界大手だからって安心して頼んだのにぃ~~」
嘆きながら話してくれたが、引き渡しはどうやら年明けだが、それも期日は決まらないそうだ。
「・・担当者が若い人で・・工事するとかの連絡もなくって・・トンチンカンなの~~」

俺にも経験があるが、大会社だから安心って錯覚だよね。
最大のポイントは、担当者の誠実さと誠意であって、次に会社の姿勢じゃないかな。
トラブッて初めて会社全体で動くことはよくある話。

別の土木工事会社の人からも聞いてるが、兎に角、仕事が急増したために突貫工事をするしかないって。
だから、手抜きややりっ放し工事が多くなっているそうだ。
それでも工期遅れがたくさん出てる。

瓦屋根修理に1年半も待たされた人がいるが、「来てもらっただけ有難いわ」と諦めの声も聞いた。
とか、「建て売り住宅を造れば、直ぐに売れちゃうから、できるだけ早く無理しても完成させちゃうよ」
俺は、バブル期のやればイイんだ、と何処も彼処も追われていたのを思い出した。