2012/12/19
宮城県の仙台と石巻でリサイクルショップを15年以上やってます。
出張買取の出来事、店舗販売の状況などで何かしら面白いと思うことがあります。
俺なりに切り取って、皆さんに伝えたいとブログを書いてます。
付き合いも様々あるし人ぞれぞれに考え方もあるだろう。
常連の男性は定年後5~6年だから60代半ば、身体も頭も何の問題もないようである。
個人的なお付き合いが楽しみの一つであり色々心を砕いている風だ。
骨董品とまではいかなくても良品や絵画、掛軸が好きでちょくちょく買っている。
時間はたっぷりあるので主に1人で車で自由気ままに気分次第であっちこっち出かけてる。
俺の店には週1回から2~3週間に1回程度で通ってる。
しょっちゅう買うということはない。
むしろ買うのは来店の半分以下の割合ぐらいで余談や世間話をが盛んだったりする。
絵画や置物や飾り物で気にった物が見つかると必ず聞くことがある。
「・・これは箱あるの?・・」
もう7~8年来の常連さんだから、しかし、リサイクルショップなので箱がない物が多いのも事実。
「こっちのはありあますが・・・そっちのはないです・・・」
「ウ~ン、残念だね、箱があれば買うんだけど・・・」と彼は嘆くのだ。
稀に箱の有無を問わず買うことだってある、だから箱の有無の基準って何なのか良く分からない。
「家に飾るのは箱がなくてもイイけど・・・だけど、贈り物の場合は箱がないとな~~」
知合いに贈り物として差し上げる場合は箱入りの方がイイということらしい。
普段のお付き合いで手土産や贈り物は何にするか、誰でもが迷うことだ。
相手にも寄るし親密度や何処の人かなど色々考えて選ぶものだ。
その昔、社用手土産として県外に行く時は牛タン、萩の月、笹かまが宮城県としては代表的三品。
俺も色んなモノがないかと思うが、仙台駄菓子なんて面白いが好き嫌いがあるから要注意。
岩出山の一斗缶入りカリントーは意外性で好評だったな。
彼は、「贈り物にするのさ・・・ありきたりの物じゃ、食べ物じゃありきたりで・・・どうせなら相手の好きそうなモノを・・・」と言う。
これは一理ある、食べ物は溢れているし、なんでも有り余るほどもある。
数十年前には大変なご馳走だったものが、最近はデフレに価格破壊で何でもが安くなってしまっている。
虚礼廃止は行き過ぎにしても心のこもった贈り物をしたいね。
そんな考えの彼なのだ。
そう言えば俺もそんな贈り方をしたっけ。
「3年前にいただいた絵、実は津波の時に流されてしまって・・ごめんなさい」と今夏あった知人に謝られた。
海岸近くに住んでたから・・・家族の1人を失くしてた。
慰めの言葉を言えずに、ただ話を聞いてあげるだけだった・・・