リサイクル親父の日記

第688話 毎回繰り返してますが・・・

2013/01/09

仙台と石巻でリサイクルショップやってます。
出張買取やお客さんとの交渉って結構面白いですよ。
ブログは本音で書いてますので・・・

店の近くの大農家、或は、大地主って表現した方が合ってるだろう。
かなり前からのお客さんでもあり、俺はフランクに接している。
歳も似たり寄ったりだし、気を使わずに済むからやり易い。

6~7年前に最初に買ったのは総欅の古い水屋タンスだった。
彼が買ったのもそうだが、それ以上に出張買取現場でのことが忘れられない。
山間の農家の倉庫に置いてあって、運び出すのに物凄く大変だったのだ。

上下2段に分かれるが、1間幅で欅なので重いのだ、それを急傾斜の土手を運んだのだ。
彼は欅でできた家具が大好きで、水屋に一目惚れした。
時々、ムク材が大好き人間に出会うが、彼も又同類であった。

それ以来、彼は店に定期的に来るようになってた。
昨年秋ごろに珍しくリトグラフを買ったのである。
状態が良くて値段は安い、まぁ、だから買ったのだが・・・

その後に来店すると、必ずそのリトグラフの話をするのだ。
「・・うん・・前にもらった絵・・あれはイイものだろ?・・・やっぱイイものは違うよな・・・」
あれから2ヶ月くらい経ってるし、彼は5~6回来てる勘定。

毎回同じように一字一句繰り返すって具合だから、俺は呆れ果ててる。
「そうですよね、イイ絵だったよね、又、何か絵が欲しいんですか?」
俺はそれとなく様子を探ってみる。

「イヤ、イヤ・・もういらないよ、俺が買ったやつはイイものだったよな」
この感覚が不思議である。
このように理解できない人に出会うが、店をやってる以上避けることはできない。