リサイクル親父の日記

第694話 キャンセル3乗って、どんなの・・・

2013/01/20

今日午後1時に冷蔵庫と洗濯機の買取予約があった。
学生だと思える、何故なら、大学の近くでアパートが群れて建つ地区。
それに、「買ったのが4年前」であれば条件は揃う。

今春卒業で卒論も終えてれば、アパートを引き払う人もかなりいるし、毎年そんな買取もやっている。
電話があって、「ちょっと遅れます、2時半から3時に変更できませんか?」と言う。
この雪で毎朝凍結があって交通障害は常態化してなくもない。

そして俺は2時半に着くようアパートに向かった。
急勾配道路に止めて、2階の部屋に行くと未だ彼は来てないから、ラジオを聞きながら待つ。
この上方にある賃貸マンションは、あの大震災の時に俺が買取で来てた場所。

地震の後にこの坂をゆっくり下って来て店に戻ったのだ。
2時半を過ぎても来ない、3時まで待ったが来ないのでケータイをかける。
「す、すいません・・バスが・・もう30分くらいかかりそうです・・・」

そして30分過ぎて車のルームミラーにアベックが映り、トロトロと近づいて来るのだ。
彼らは建物の階段を登ろうとしたから、俺は車を降りて用件を告げた。
が、しかし、何とも無表情な悪びれもせず、且つ、遅れたことの詫びなどある筈もなく、スタスタを階段を登るのだった。

そして検品すると、どちらも10年前の製品だったのだ。
「どっちも10年前ですよ」と告げると、「4年前に譲ってもらったから、いつできたかは知りませんよ」と唖然とする答えなのだ。
午後1時が2時半から3時になって、更に30分遅れて来て、年式が嘘なのだった。

実は、午前中の予定1件がこの予約を優先したためにキャンセルされてた。
それに、それに午前中の別な1件がドタキャンなんてもんじゃなくとんでもないキャンセルをくらってた。
それは食器棚をどうしても、この日のこの時間に来てくれって指定されたから最優先して行った。

雪はまだ残ってるし通行量の少ない道はガチガチに凍っている。
マンション駐車場は日影が多くて駐車もし難いし、それでも用心して辿り着いた。
オートロックのインターホンからのおばさんの声に怒りがこみ上げた。

「・・あらっ、キャンセルしてくださいな、電話するの忘れてたの」だって。