リサイクル親父の日記

第675話 使わなかったんですねぇ~~

2013/02/11

仙台市青葉区花京院は仙台駅も近いし、とっても便利な地域だ。
高層ビルもマンションも各種店舗も飲食店も事務所も何でもが密集してる。
裏通りはビルがひしめきあってる場所、でも意外に路駐は一通の方がし易い。

「一年しか経ってないし、使ってないのと同じ・・」
年配女性の声である。
買取は申し分ないし快諾して、翌日の朝向かった。

1Kで明るい部屋に年配のご夫婦が待ってて、少し訛りに懐かしさを覚える。
確かにどれもが最高に状態がイイのだ、冷蔵庫内は新品の時に部品抑えに貼ってるテープが残ってる。
冷蔵庫を使ったろうけど、製氷はしてないようだし、単に冷蔵室にちょっと入れたりしたくらいらしい・・・

炊飯ジャーも同様で、釜は未使用であろう、レンジも、小型食器棚も・・・
年式を確かめると2011年製であり、ということは1年前に買ったということも頷ける。
「専門学校だったの、でも毎日のように家に戻ってきたし、ここはサッパリ使わなかったのよ」

1年の専門学校、この辺には専門学校がたくさんある。
でも娘さんは1人でここに居るよりも自宅に戻ってたってことか、もったいなかったね。
「そうでしたか、家はどちらですか?」

「石巻です」って答えたが、現在も仙石線が不通だから高速バスを利用するしかないよ。
時々見かけるが、1人暮らしができない、淋しさとか家事が面倒だとか・・・
全てを親にやってもらって育っているので、実は自分でやることができない甘えん坊的な子供が増えている。

しょうがないね、そうやって育ってしまってるし、これからもその方が楽だからね。
奥さんはぼやいてたが、案外嬉しそうに話してるようにも見えたね。