リサイクル親父の日記

第677話 1円も持たずに買い物する?

2013/02/15

リサイクルショップに買いに来る人は金にシビアな人が多い。
同時に、予算が無い人って感じの人も・・・金の無い人も。
新品で1万円するが中古だと数千円で買えて、状態よりも目的を優先して、尚且つ安ければイイとか。

「カードでイイですか?」と支払いを申し込まれる場合がある。
生憎俺の店はカードを利用してないので、その支払いを受けられない。
「すいませんがカードはやってません、現金だけなんです~~」と言い訳をしてる。

しかし、そんなお客さんは金が無いのではなくて、カード支払いが前提だから店の理由で成立しないだけだ。
世の中の進歩に付いてってない訳だから、店がその度に遺失利益を出してるて、結果としてお客さんが離れる。
だからお客さんは失望するし、その為に買わないということがしょっちゅうだ。 

彼は決心した様子で話してきたが、俺はちょっと疑問も出た。
「あの食器棚買おうと思ってました、配達ってできますかね?」
「勿論配達しますよ、場所によって若干配達料が・・・」と俺は説明した。

「ありがとうございます、それでお願いします、それで4~5日後にして欲しんです」
これは一般的な流れだが、ここからがちょっと・・・
「え~と、それではお支払いを・・手付金でもかまいませんが・・・」

「・・・」と俯くのだった。
そして「今、1円も持っていなくて・・・4日後にバイト代が入るんで、その時に・・・」
だって、食器棚を買おうと探して歩く人が1円も持ってないのだ。

今回の様に買いたいと思った場合、毎回同じような頼み方をしてるんだろうか。
たかが4~5日待てば金がはいるからね、普通は金が入ってから買い物に出ると思う。
察するに40歳前後に見える彼は、もし、独身だとしたら大き過ぎる食器棚になってしまう。

別の見方で、仮に妻帯者だとしたら、この金銭感覚ってのも困ってしまう。
4日後に彼は勇んでやって来て支払いをした。
言動がすっかり変わってしまい、まるで生き返ったようなオーラが漂っていたのだ。