リサイクル親父の日記

第685話 マイケル・サンデル教授の白熱教室を・・・

2013/03/03

日曜日9時からサンデル教授の番組があった。
以前から好きな番組のひとつであり、時々放送されるのを楽しみにしてる。
今回は東北大学で大震災についての教室だったから、他人事ではないし、現在進行形の我々の状況のことだ。

大きなテーマが3つほどあった。
いつものように意見対峙双方から発言を引き出し、更に考えを深める議論へと導くのだが、これが見事である。
俺はできるだけ客観的に番組を見ようと努めてた。

家族を亡くした人、家を失くした人、仮設暮らし、福島から避難した人、どの人々も俺の周りにたくさんいる。
番組で発言する人その人が身近にいる人なのだ。
冷静に距離を置いて見てる俺が段々と主観的で感情的になってしまう。

最後の方で指名されてないおっさんが挙手をして発言をしてた。
自分の意見を言わずに居れない程に感情が湧きあがったのだろう。
俺は彼ほど熱くはなれなかったが、彼の気持ちは理解できる。

サンデル教授は意見の対立を認めて、それぞれに訴えさせて、それで議論を深めさせる。
まとめた言葉は、対立しても、意見を言い合って、議論を深めて、互いを尊敬する。
少数の意見も聞いて、最終的には多数決で決めるにしても、それぞれが納得して決定するべきだと。

そうなんですよ、俺が気づいてなかったことがここなんです。
少数意見を聞いて、みんなが納得して進めることが民主主義だってこと。
反対意見を抹殺するんじゃないよね、どんな意見にもそれぞれの立場があるし、納得することがとっても大切なんだって。