リサイクル親父の日記

第686話 セカンドハウスを売ったんだよ・・・

2013/03/06

仙台市青葉区の裁判所近くの高層マンションの15階は眺めが最高にイイんだ。
眼下に広瀬川が流れてて、視界を遮るものは何もなくて、その先に青葉城跡が樹木に覆われている。
「これが良くってね、だからセカンドハウスにしてたのよ・・」

俺はセカンドハウスって意味がよく分からずに聞いてた。
「自宅は泉にあるけどさ、週末にここで過ごすとかしてさ・・・」
すると奥さんが、「やっぱり庭があった方がイイでしょ、それにマンションは管理費がかかってしょうがないの」

「まぁ、定年になったし、年金暮らしだし、管理費やなんやかやって結構な出費だからね、泉にひきこもるよ」
管理人とコンシェルジェが常駐してるし、セキュリティーも二重になっている。
大型冷蔵庫もベッドもソファーも家具類は泉の家には間に合ってる。

「テレビ以外の全部を頼みますよ、ここは売れたからね、傷付けないように運んでね」
古い家具が好きだったようで、食器棚などはネットで探したそうだ。
古ぼけた水屋ダンスの下方部だけ、本棚とある意味ではゴミのような家具もある。

部屋は廊下がガクッと2度曲がっているから、毛布を敷いて家具を縦にして曲がりをかわして行く。
高級マンションには荷物専用エレベーターがあって、広いし、養生もしなくてもイイから、俺らには大助かりだ。
すれ違う住人の方々が、子供から年配者までもが余裕ありそうに感じるのは俺だけかな・・・

7~8年前に買ったんだそうだ、そして今回売却した。
「幾らでうたんですか?」俺の関心は価格にある。
「ふっ、ふっ・・買った値段よりは安いけどね、50万円だけ下がったって感じ・・諸経費を含めれば100万円下がったってことだね」

「それだけしか下がらなかったのですか、それじゃ7~8年間、ここを100万円で使用したということですね」
「だけど管理費があるし、電気代とか固定資産税も・・・どれでも凄く安く使ったようなもので・・・」
大震災以降に不動産が値上がりしたのは事実である。

俺の知る限りでは1.5倍から2倍になっている。
中古マンションは即入居できるので大人気になってた。 
それにセカンドハウスを市内中心部に持つってことの発想がイイ。