リサイクル親父の日記

第691話 罹災証明があれば・・・

2013/03/19

宮城県仙台市と石巻市でリサイクルショップをやってます。
買取現場やお店では何かしら面白いことがあって、日々日新って感覚ですね。
書けないこともあるが、さし障りないことをアップしたいと思います。

東日本大震災から2年過ぎたし、11日にはたくさんの鎮魂行事があった。
俺は現在でも月に1度くらいのペースで名取市から仙台港、塩釜、松島、東松島野蒜海岸、大曲、石巻沿岸部を見て回る。
復興復旧の進捗もそうだけれど、被災地域の将来像に気を使ってるし期待もしているからね。

瓦礫処理は報道されてる通り相当進んでいると目で確認できる。
更地にしたが、全く手付かず、住民と行政の意見がまとまらない地域もたくさん目にする。
枯れ草が、それに新芽が芽吹いて、その更地を覆い、震災の跡を消すようだ。

沿岸部の一部に高さの高い堤防が造られている景観は、ある種の異彩を放つし、震災をディフェンスして欲しいと切に願う。
政権が代わって復興予算がバンバン出ているし、被災3県の行政は安心して工事遂行に向かっている。
反面、不調入札が多いのは資材と人間確保が困難を極めているからだが、これは時間が解決するだろうね。

こんなに解体や土木工事が殺到集中してるのに、片方では潰れる業者も出てるという珍現象(?)もあるんだ。
きっと予算はふんだんに確保されたが、しかし、何処にでも、何にでも、誰にでも出すということはない。
申請を却下される人々を知ると、何か矛盾と悲哀を感じるが、しかし、やっぱり基準もルールも必要だし、しょうがないね。

メインバンク担当者から、低利の融資を受けないかと打診されたのは1月だった。
大金は難しいが運転資金程度であればスムーズに出せそうだと言われた。
借入があるから、それを低利に移せれば「もっけの幸」なのでお願いしてた。

条件は1年間の売上、決算書、納税証明などの提出だし、一番なくてはならないのは「罹災証明書」。
「罹災証明書」は震災後に色々使途があったのと、現実的に被災したから取ってた。
これが基準で最低限の要件であり、これをクリアすれば簡単に融資は実行されるシステム。

メインバンクでは実はその予算実行において思うようにこなせてないという実態がある。
先の条件は必須だが、だからといってむやみやたらに融資に応じる訳でもなくて、それが消化率を伸ばせないでいる。
必要でない所にも融資斡旋して消化率を上げるのが、公的には復興支援(?)という状況を演出(?)できるようだ。

例えば、本当に融資を頼みたい時などは、あーだ、こーだと審査に時間も面倒さ臭さもかなりある。
それに簡単にはクリアできずに挫折することが多いから、目的を達せられないことがある。
まぁ、金額の多寡は別にして簡単に融資うを受けれのだから、受けておくに越したことはない。