リサイクル親父の日記

第692話 ピンクマン・・・

2013/03/21

3月は例年の如く、中過ぎ頃から買取ラッシュになっている。
今年は例年よりも予約数が少なくて、3~4流の俺の店は取り残されてたかと心配もあった。
しかし学生さんの動向は大きな変わりはなくて、他所の店からあぶれて、その結果巡って来たのだ。

毎年感じるのは初めの電話の人は少なくて、2回目、3回目に電話しているということ。
メジャーなショップから断られて、仕方なくて、焦って探している状況なのである。
「明日とか、頼みます」とか「ここ2~3日の間に何とか来て下さい」って請われる。

彼らは引越し日が迫っているので、物を無くするのが最優先である。
無理を承知で予定を入れてと申し込んでることを理解してるから、俺はやり易いが・・・
俺はスカスカに近い予定を埋めようとすれば数時間で可能だが、やはり「物」次第ということ。

「明日ですかぁ~~予定があるから、そうですね早朝でしたら、なんとか・・」
「そ、そうですか、何時でもイイですから、明日だったら・・」とすんなりまとまる。
3月後半の一年での絶頂期のオーダー受付ってことですよ。

冷蔵庫、洗濯機、電子レンジ、家具は出てくる数量も似たりよったりだと思う。
ただし、テレビは滅多に出してくれない感じであり、持ち帰る人が圧倒的多数のようだ。
女子学生の場合は、誰か彼かの付き添いのような人が部屋に居たんだが、それも少なくて、彼女一人での対応が多い。

印象に残ってる男子学生がいます。
1Kの部屋に入ったら違和感があった。
買取品の家電を検品して運び始める、部屋の中に入ると何かが違うのだ。

その違いが何なのか???
カーテンがピンク、スタンドミラー枠もピンク、目ざまし時計も・・・ピンクが多過ぎるのだ。
マジマジと彼の蚊を確かめると、ガッシリ目の男子学生なのである。

数回運び出して終わり頃に彼に聞いた。
「ピンクが好きなの?彼女の趣味?」
「オレッすよ、ピンク大好き人間」