リサイクル親父の日記

第698話 アメリカンレトロと呼んでも・・・

2013/04/15

宮城県仙台市と石巻市でリサイクルショップをやってます。
買取現場やお店では何かしら面白いことがあって、その出来事をアップしたいと思います。
見積に行った先で品物よりも彼の家と雰囲気に意表を突かれてしまった。

電話で家具の内容を聞くと、説明がとっても下手クソなのだ。
「何ていうか・・・米軍の家具? 沖縄で・・棚? 机とか、チーク材を使ってて・・・」
なかなか理解し難かったのであるが、物が6~7点あるから、現物を確認すべきかと思った。

青葉区片平の東北大学の近くの比較的大きなマンションだが古い、築30年くらいだろうか。
部屋は1階で出入り口に近くて、中通路が思いの外に広くて、搬出が楽だと感じる。
扉が開いて玄関に上がって廊下を抜けてリビングに入った。

リビングと続き部屋も、住んでる感じではなくて、お洒落なカフェか工房を思わせる。
「あの、これは趣味で飾ってるの?物凄い数だけど・・・」
「いえ、仕事ですよ、ここは仕事部屋・・寝るのはそっちにベッドルームが・・・」

俺は売ろうとしてる家具を教えてもらう。
机、チェスト、サイドテーブル、本箱、などが、実に部屋にマッチしてるのだ。
「どうして売るんですか?部屋に合ってますよ」

「作業の機械を増やすんで・・邪魔で置けなくて・・」
彼の仕事は部屋の壁や家具の上に点在してる製品、商品、パーツなどから判断できる。
「これを作って・・どのようにして売るんですか?何処かに店を出してるんですか?」

俺は自分の買取よりも、彼の商品がどのようなルートで消費者に届くかの方に興味が湧く。
「それはですね、服屋さんとかに卸すんですよ、僕は作るのが専門で・・・」
彼の着こなしスタイルが実にこれ又マッチし過ぎてた。

髪は7:3にポマードでキメてる、シャツには蝶ネクタイが似合う、カーディガンを羽織り、ズボンがピタリとしてる。
アイビールックかトラッドなのだ、だからレトロアメリカン家具って最適。
なんと台所の電気調理台も米軍使用らしい、実はそれらは沖縄駐留の米兵宿舎の払い下げ品なのだ。

「7~80年ころの家具で輸送料が高くついてしまって・・でも、やっぱり好きな物でないと・・」
そんな彼の仕事は、皮製品を作ってるんだ、ベルト、財布、ブレスなど・・・
ビーズや金具がギッシリ飾られてて、ロックでパンプで恰好イイねぇ~~。