リサイクル親父の日記

第697話 それじゃ詐欺だよ!

2013/10/12

仙台駅近く、楽天球場、Kスタに向かう側の東口からほど近いビル2階。
一等地と呼んでもイイ場所だろうし、俺らにとっては作業がし難い地域、駐車がたいへんなのだ。
この地区は区画整理がなされてて、昔のゴチャゴチャは解消されて、整然として分かり易くなっている。

道路も広い歩道が確保されてるし、大きなビルやマンションがドンドン建ってきてる。
日中は人も車通りも非常に多いから、駐車場所確保に苦労するのだ。
トラックに1人付けておけば駐車違反取り締まりは避けられる。

でもサ・・そんな人手をかけ放題かけたらコストがかさむ。
最小限コストを追求しておかないと、リサイクルショップの仕事はペイしないだろうね。
だから、時間を早くしてもらい、取り締まりをしない時間帯を選ぶのだが、お客さんが理解してくれないと成立しない。

彼は即時に納得してくれた、やはり交通事情に詳しいしのだ。
「店に戻ってから、予定を確認して、改めてハッキリした時間を連絡します」
そう言い残して俺は見積を終えて現場を後にした。

記憶通り予定が1件あったから、その後に入れると交通事情がとっても心配になる。
結局、その前に相当早い時間にやらないといけないと感じた。
「1件約束あったので、時間は30分早くしたいので、よろしくお願いします」と留守電に伝える。

今日の明日の朝なので、又1時間後にケータイにかけるが、やっぱり留守電になる。
大事なことなので、更に同じ内容を伝える。
そうして数時間後に彼から電話がきた。

「あんたね、何言ってるの、あの時間だからOKしたんだよ、30分早くしろって、冗談じゃないよ」
どうしてそんなに怒るのか理由が分からなかったし、でも俺も簡単に引き下がれないと思った。
「心配なんですよね、なんとかお願い・・・」と言い掛けたら、

「オイ、それじゃ詐欺だよ!だいたい椅子の値段だって値引きしててだよ」
「値引きって!?新品同様って、あれは中古だし、座面にシミがあって、それで現物査定した結果ですよ」
この辺から俺と彼は言い争い状態と化した。

電話で状況を聞いて見積をしてたが、物の状況が大違いだったから、現場で仕切り直しをしたのだ。
若造の生意気な言動とゴリ押しに俺はカーーッとなってしまってた。
「それじゃ、今回はなかったことにしてもらって結構です」と開き直った。

「なんだぁ、そんな言い方ねぇだろう、あんたが言った時間だからな!!!」
・・・
明日の朝、いったいどうなるんだろうか・・・