リサイクル親父の日記

第699話 水が出ないよ、どうなってんの・・・

2013/10/14

リサイクル品を売ってるので、説明書が無いってことがほとんどかな。
買取の時は、特に状態のイイ物であれば説明書は欲しい。
「説明書はありますか?」と聞いて、できれば探してもらうようにしてる。

家電類の中でも多機能の場合には使う人には必須だ。
でも俺の様な「動けばイイ」「使えれば・・」という人も相当数いるのも事実。
そんな人がリサイクルショップを利用して、説明書の無いことを承知してるのが普通である。

超新しくて無い場合、又は、無いと使い方が皆目分からない、そんな時は量販店から取り寄せたり、ネットで引っ張ったりと対処するようにしてる。
洗濯機は無けりゃないままで売ることにしてる。

今や全自動洗濯機はほぼ全員が取り扱いを知ってるって言っても過言じゃないだろう。
ましてや主婦であれば家事をやってるから・・・ところが、
1週間前に買ったおばちゃんが、悲痛な叫びで「水が出ないよ!」ってクレームの電話。

「出ないよこれ、全然水が・・どうなってんのよ!!」プンプンと甲高い声が受話器から響く。
機械に疎いのは分かりきってたので、取り付けは俺が配達しながらやってた。
風呂場の蛇口から台所に置いた洗濯機に延長ホースでつないであった。

故障した洗濯機は家の外に出してあり、注水ホースは洗濯側で外してあった。
古いアパートで浴槽用蛇口に枝でソケットを付けてホースをつないでるのだが、ホースにはコックがあったような・・・
電話で状況を数回聞いて問題があるかどうか考えて、水を出してるか、スイッチからスタートまで・・・

すると、水位調整をしたと言ってる、だから、コンセントを抜いて再度差し込んで、もう一度初めから・・とお願いした。
数分後に結果を伝えてきた、「ダメよ、全然、出ないわよ!!・・直ぐ、来てちょうだい!」
おばちゃんは洗濯ができなくてカッカしてるから、口調が怒りに変わってる。

俺は店を直ぐに出てアパートに向かった。
おばちゃんに実際にやったことを再現してもらって・・・
すると洗濯機に洗濯ものはないが、俺がくるのでこれは抜きとってたって分かった。

次に水道を出してるかどうか・・・いつもの通り蛇口の元バルブを開放してるから大丈夫よ、と威張る。
・・・
でも現象は水圧だと思えた。

水道蛇口の周りを入念にあっちもこっちも、バルブやコックも・・・コックを軽く引いて90度回した。
その時、ホースに水圧のかかる音がするのだ、俺はショックというか目眩が起きてしまう。
でも俺はおばちゃんに文句を言わなかった。

「良かったよね、水道が開いてなかったんだよ、今度は大丈夫だから」
「すいません、すいません・・・」5~6回繰り返して謝ってくれた。