リサイクル親父の日記

第702話 なっ、何が・・どうして・・

2013/10/19

仙台市北部の泉への買取の帰途、トイレに行きたくってコンビニへ。
4号バイパスから泉中央を過ぎた地域、マンションやアパート、一軒家や事業所で渾然としてる。
図体の大きいトラックは空いてる店の方が入り易く止めやすい。

1件目と2件目をスル―して3件目に入り易い店が見つかった。
トラックを降りて入口に向かうと、俺を通り越しておばちゃんが駆けて行った。
案の定、彼女はトイレに駆け込む、その店は1ヵ所だけなので俺は飲み物を物色することとなった。

清算後空くのを待ってたが彼女は終わらない・・・
大かも・・・そう思って俺はトラックに移動したが、運転席に着くと彼女が出てくるのが見えたのだ。
これ幸いとUターンして駆け込む、気分良く放尿してると・・・外でクラクションが鳴ってるのが聞こえる。

その鳴りはおさまらずに続いてる、「ビビィ~、ビィー・・・・」
あんまりうるさくて、誰もかれもがコンビニの駐車場を眺めてクラクションの車を探そうと・・・
しかし、駐車してる車はワゴン車とトラックと2台しかないのよ。

えっ、まさか!!
俺のトラックが???
コンビニを駆け出る。

トラックから聞こえるのだ、急いで運転席に駆け登りスイッチというスイッチを点検する。
エアコン、ラジオ、リフト、ミラーなど全てのスイッチを・・・
エンジンをかけたり、止めたり、各スイッチを・・・

あ~ぁ~どうして鳴りやまないんだよ!
車を降りて車体をグルッと回って何処かに異常がないか???
全てをやりつくして・・お手上げ、いやいや、お顔を上げると、あっちからもこっちからも視線の嵐。

心拍数は上がるし、衆人環視の中で物凄く孤独を感じて、なす術がないって・・・トホホ・・
しょうがないからディーラーに連絡しようとケータイをかけようとする。
その時、長身でYシャツにネクタイの少し渋いオジサンが黙してトラックのドアーを開ける。

そして、ハンドル中央部クラクションを鳴らす時に押し込む部分を素早く数回上下動させる。
「ビィッ・・・ビィ・・」と間欠音に変わって、そして鳴り止んだ。
「オ~ッ!?ありがとうございます」俺は心の底から礼を言う。

「・・また、鳴ると思うよ」それだけ言って、彼は足早に立ち去った。