リサイクル親父の日記

第712話 ハ、ハッ・・ハ、ハ・・・

2013/11/07

小さい時から痛いのが嫌いでした。
恐がりやで臆病ということなんだが、それは大きくなっても基本的に変わらない。
小学生低学年の頃、虫歯治療で歯医者に行ったが、痛くて痛くて・・耐えられなかった。

少々の痛さは我慢して、本当にどうしようもなくなるまで治療に行かなかったかな。
だから治療はいつも最終的なもの、抜歯しかなかった感じがする。
俺の歯、ボロボロ状態だし、相当数が無くなってるから上下左右に入れ歯があるんだ。

突然、入れ歯留め金具、針金状の輪の部分で残ってる歯にかけて、入れ歯を固定する箇所が揺れ出した。
その歯にも銀歯が装着されてるので、歯自体はツツンと細く削られている。
グラ、グラとベロで触っても動く、指で押さえてもローリングする。

寝てる時も歯ぎしりで触れるらしくて、夜中に何度も目が覚める。
だから今朝電話して行ったら、案の定即抜歯でした。
最近は昔ほど治療が痛くないね。

麻酔シートで歯ぐきを麻痺させてから、麻酔注射をするのでチクチクはするが痛いってほどじゃない。
それなのに俺の反応ときたら、自分で笑うしかないほど条件反射してる。
心臓バクバク、額にジトーッと汗が浮びそう・・・先生の手と顔が治療を終えて離れるまで続くのだ。

近年は歯医者さんも経営が大変だそうで、今の先生の前に通った女医さんは7~8年前に潰れちゃったもんね。
1本の歯を1年間かけて手入れしてくれてた。
「抜きますか?どうしますか?」って聞かれた時、俺は1年間の治療って何だったんだろうと思った。

毎月2回通ってたし、1~2月経った頃に、「改善してなければ抜いてください」とお願いした。
「いやもったいないですよ、きっと良くなりますから・・・この治療続けますから」と女医さんは諭した。
それがどうして今頃って、俺は次の日に今の先生に診てもらってた。