リサイクル親父の日記

第715話 その番地って何処???

2013/11/15

リサイクルショップを仙台市太白区東中田にオープンして約15年経ちます。
店の所在地が住所変更して、中田地区も東と西、さらに単なる「中田」と大きく3ブロックに分かれる。
この東中田に隣接して袋原と四朗丸という地域があって、それは頭に入るまで結構時間がかかったっけ。

大震災の時に津波が四朗丸地域まで押し寄せた時は俺も真っ青ビックリしたんだ。
何丁目とか番地が整備されてると分かり易いし、想像し易い、だが古い地名を残してる場所もかなりあるんだ。
お客さんが地元の人の場合、俺らが分かってると思いこんで簡略説明や目標建物を説明したりする。

「いや~~住所で教えてください、その方が行き易いんですよ」と、俺は促す。
それでやっと住所を教えてくれる。
ほとんどの人って自分中心に説明するものだ、これは人間の性かもしれない。

客観的にとか単純明快に住所を言ってもらった方が分かり易いと考えてる人もいるのは当然だ。
年配になればなるほど勝手さも現出するし、年寄りが子供にかえるっていうことかも知れない。
その年配のご夫婦は、奥さんが下見をしてた。

そして旦那さんを連れて買いに来てたんだ。
旦那さんは「お~い、ちょっと来てくれ」って野太くしわがれた声で呼ぶんだ。
「あの~さ、これ何ぼまけるんだよ?1万円引けば、直ぐ買うけど、どうだ?」と、随分と居丈高だった。

「そりゃ無理ですよ、岩谷堂箪笥ですよ、傷一つないじゃないですか、新品だと軽く30万円はしますよ」
旦那さんはジャージーのズボンに両手を突っ込みながら延々とネゴってくる。
きっと買うと思えたし、あんまりゴタゴタするのも嫌だったから、配達料はサービスすることにした。

「持ち合わせ少ないから、配達の時残金は・・・」
旦那さんが財布から1万円だけ取り出してきた。
すると後ろに居た奥さんが紙袋を取り出して、「わたし、持って来たわよ、全額払った方が・・・」

奥さんは必ず買うと決めてということ、それから配達打ち合わせななる。
「極最近開発した所だ、地図もまだできてねぇ~し、角曲がるとよ黒い家があるよ、黒い家は俺んとこだけだ」
配達日にその一帯が真新しい新興住宅地であり、何処住宅もピカピカしてる。

畑で草取りしてるおばさんに聞いたが、「わたしんとこは70番代、あっちが80番だしねぇ~~60番は???分かんないよ」
どうしても新しい地域っては住んでる人も他所のことは全然分からないものだ。
トラックで数ブロック探したが、表札があっても住所を書かずに名字だけ、道路に人はいない。

見つけられずに再度ゆっくりと走ってたら、さっき通過した思しき家の前であの奥さんが手を振ってた。
「・・さっきね、追いかけたんだよ、だけど行っちゃうし・・・」
家の中に旦那さんがいる。

「なぁ~~直ぐ分かったべ、黒いがら・・・」
黒いというよりグレーでしょうに、ツートンカラーあり濃いグレーや薄いグレーもあったから、目立ってるとは感じない。
自分だけが思ってる感じを押しつけちゃうんだな、これが。