リサイクル親父の日記

第719話 自爆営業はアリッ???

2013/11/23

日本郵便の年賀はがきの自爆営業記事を目にした。
昔から金券ショップで売られてる色んな金券を不思議に思ってた。
JR、商品券もなんでもあったから、それが安定的に流通する奇妙さ・・・

俺がリサイクルショップを創業して感じたことの最大の問題は、実は仕入れ先の安定供給が存在しないことだった。
色んなやり方があるんだろうが、お客さんから買取仕入れをして、実売するのがベース。
日常仕入れた物と数量しか販売できないということ。

例えばお客さんから、もう少し欲しいとかまとめて何十点もと要求されても応じることはできない。
或はあれが欲しいとかこれも欲しいとか言われても、どうしようもない状況。
この欠品的状況を脱しえない歯痒さって、何処のリサイクルショップも味わっていると思う。

手に入った物(仕入れできた物)だけしか売ることができない、最大の欠点だと感じた。
だから日夜仕入れ方法で頭が痛いというストレスを受ける。
大量仕入れや良品を前にすると必然的に心が燃えるのは俺だけじゃないだろう。

リサイクルショップ以前の俺は、まぁ一般的な考えかと人付き合いをしてる男だった。
お得意様や知人などから、何かを勧められると一応買うことを前提に考える。
熟慮、それは物だけじゃなくて、勧めてくれた人との人間関係も含めて考えるのだった。

当然の結果、何割かは役に立たずに家の中で誇りを被って寝てるが、それは商売の餌であるから仕方がない。
何十年も前、約30年くらい前からだが、年賀状は従姉妹の旦那さんから買っている。
当時彼は郵便局勤務、従姉妹を通じて買って欲しいと頼まれて以来続けてる。

もうイイおっさんだけど、民営化した時、彼はリストラされてしまった。
その後、彼は再就職先が見つからず不貞腐れて、夫婦喧嘩が絶えなくなっていた。
数年経って彼は日本郵政に臨時採用されるから、人間の一生って本当に分からない。

中断した年賀はがきは無事に彼から再度依頼されて買っている。
先日、今年は何枚にしますかって聞かれたばかり。
彼のノルマ(?)は何枚だったのだろうか?

急に気になってしまったが、会う機会も滅多にないからやめておこう。
付き合いで売ったり買ったり、こんなのは商売じゃないと思う。
創業の時から親戚縁者に一度も宣伝しないでやってきた。

これは嘘の売上であり正確な採算を示さない。