リサイクル親父の日記

第738話 さて、さて・・・

2014/01/09

今日は午前中に1回出張見積もりに行った。
他に配達と出張買取もありそれなりのリサイクルショップの一日の様相。
更に午後に見積が入った。

最初の見積は国道45号線北側の小田原という所で、道路が狭くて一通が多くて走り難い。
凹み区画に真新しい建て売り住宅が4棟ずつが向かい合って合計8棟が並ぶ。
辿り着くまでに乗用車でやっとやっと、途中で数回片側に寄せて止まって対向車を避けざるを得なかった。

玄関が開いて、片付けを止めて奥さんが現れるが、ふーふーと息を切らせて、着衣も乱れ気味だ。
「二階にあるんですよ、さぁどうぞ・・・とりあえず引越し屋さんに上げてもらたんだけど・・やっぱり使わないし」
玄関の廊下から90度曲がりの階段が伸びてて、それで又曲がって二階に続くのだ。

テレビ台、180cm高さのロッカー、北海道旭川家具の超重い2人掛けソファー。
欲しいけど、こりゃやれない、諦めようと思った。
「奥さん、新しい家にキズ付ける訳にもいかないし、さりとてあんまり手間と暇をかけると・・査定が・・・」

「じゃ~~どうすればイイんですか・・・この後に別なリサイクルショップも・・・」
「そちらにお願いするのがベストですかね、ウチは外に出した状態であれば買取はしますが」
例えば、クロスの壁全面に養生して、床にも敷き物で養生して、だから俺としてはそれまではしない。

高級マンションとか新築で2階なんて場合は、無理をしないし、キズを付けると弁償が大変だ。
高級マンションでも貨物用大型エレベーターがあったり、通路やロビーが広くて問題ない場合もある。
養生を要求される場合には避けた方が経験的にはイイ。

2番目の出張見積もりは青葉区一番町というアーケード街のビルの地下1階。
駐車場は数百メーター離れた所にして、その繁華街を歩く。
「シャンデリア、照明、ミシンでしょ、置物もあるよ・・・たくさんありますから・・」

何屋さんかは分からないが、ひょっとしたら面白そうな物があるかも知れないと感じた。
地下に降りる螺旋気味階段、ドアーが丸太をぶつ切りにしてくっ付けた風のでき。
室中もトーンは黒で俺には不気味に感じられたが、どうやらアンティーク洋館でも模倣してるらしい。

シャンデリアと呼べない照明、埋め込まれたスポットライト、壁灯、そして招き猫、それにミシン頭部の置物。
こ、これがたくさんあるってことかよ!!!
落胆は大きいが、俺は若い彼がする説明を黙して聞いた。

「照明の取り外しはどうすんですか?たくさんあるって言ってましたよね、他には何かあるんですか?」
彼はシドロモドロしてしまい、「・・社長に聞かないと・・・これで全部・・」と弱い声で答えた。
招き猫は1~2千円で売れるだろう、ミシンの飾りも時間がかかるけど数千円にはなるだろう。

照明類は取り外工事をして、後処理をちゃんとしないとならない、そこまでする程の価値はない。
「幾らになりますか?」と金額を知りたがる彼に、
「・・これでは、ウチは要りませんねぇ~~買取と言うか、再度また来てやるって・・無理ですよ」

すると彼は大変困った顔になって、「どうしても・・ダメですか・・」
今日はさて、さてと思う見積もりばかり。