リサイクル親父の日記

第740話 高齢者ストーカー

2014/01/12

いわゆる団塊の世代という人口爆発世代よりは若干若い俺。
団塊世代が日本経済も消費も全部リードしてきたそうだ。
団塊が物凄く大きいから経済にも政治にも流行にも与えた影響が大きいし、俺も相当刺激を受けた。

現在団塊世代が定年退職して、リタイア集団となってるから高齢者の急増という現象が起きてる。
その上の世代もドンドン長生きしてるし高齢者が圧倒的多数になってるは容易に分かる。
俺のリサイクルショップにも高齢者がたくさん来てる、いや高齢者がほとんどかも。

年々割合が増えてるし、店はターゲットが必然的に高齢者になり、若い人は減る一方。
俺としては高齢者のお客さんとの会話が気楽でやり易いからストレスもない。
情報番組とかで知ったけど、人口割合が増えているから 高齢者の事件、トラブル、ストーカーが急増してるそうだ。

高齢者の万引きのニュースもそうだったが、独り暮らしの寂しさや疎外感、孤独感にさいなまされる結果らしいが・・・
社会とのつながりが上下左右クロスオーバーしてたものが、ある日を境にブツッと切れる。
無為な休日が果てしなく続くことで、糸の切れた凧になってしまうんだろうね。

俺の親父もそんな感じだったな、毎日家に居て家事(?)、家のことをやるのだが全てがチグハグで半端だったな。
時間の区切りも制約もないからノンベンダラリとなってしまい、締りがない。
俺の店を手伝うようになってからは生き返ったと思うほど張り切ってたな。

お客さんで十数年前に定年退職後に奥さんに離婚されてしまったお爺さんがいる。
彼は近くに住むお婆さんと仲良くなってしょっちゅう2人で出かけてた。
お婆さんには旦那さんがいるが、もうかなり前から家庭内別居状態、旦那さんが干渉しないから彼女は自由かも知れない。

お爺さんが「自分の女」だと思ってても、彼女は単なる友達としか考えてなかった。
ある時、その食い違いが原因で大喧嘩して別れる(?)、遂に絶交してしまった。
ところがお爺さんは又1人暮らしになってしまい、さびしくてしょうがなくて・・・どうやらつきまといをしてる。

時々、涙目で昔々のこと、仕事、女、家庭などについて話してるが、本当にさびしそうだ。
今のおじさんの状況は自分自身の言動が原因なのだが、本人に自覚と自省がない。
俺は思うけれど、年が若いからなんて言えないし、年とっても無知蒙昧はいるんだ。

「昔は良かった」とか「今の若いやつは」なんて絶対言わないと誓う。